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「計算関数セレクター」ペイン


関数は、以下に示すタイプの引数を取ることができます。

関数が複数の引数を取ることができ、引数を追加したい場合、「引数の追加」ボタンをクリックします。

欠落値は無視されます。 例えば、式が Average(East, West, South) であり、South が欠落している場合、計算では EastWest の平均が算出されます。

関数

以下の表は、式に追加できる関数を示しています。

関数

説明

Abs

数値の絶対値を戻します。 Abs は 1 つの引数だけを受け入れます。

Average

引数のすべての値の平均を戻します。この平均は、値の合計を値の個数で除算したものです。カウントがゼロの場合、Average は欠落値を戻します。Average は任意の数の引数を受け入れます。例:

Average(Product 1, Product 2)Product 1Product 2 の平均を戻します。
Average(Gen(2)) は世代レベルが 2 のすべてのメンバーの平均を戻します。

Count

引数のすべての値のカウントを戻します。カウントする値がない場合、ゼロが戻されます。 Count は任意の数の引数を受け入れます。

Count(Product 1, Product 2, Gen(2)) は、世代レベルが 2 のすべてのメンバーの数に 2 を加えた値を戻します。

If

指定された条件が真であるかどうかに基づいて値を戻します。If は、以下に示すように 3 つの引数を受け入れます。

  • 最初の引数はテストする条件です。条件には左辺と右辺があり、次に示す演算子によって区切られます。<=、>=、=、<、>、または != (<> は非等価検査にも使用できます)。
  • 2 番目の引数は、条件が真である場合に戻される値です。
  • 3 番目の引数は条件が偽である場合に戻される値です。

Max

引数内のすべての値の中の最大値を戻します。Max は任意の数の引数を受け入れます。

Median

引数内のすべての値の中の中央値を戻します。中央値は、すべての値のうちの半分がその値より大きく、残りの半分がその値より小さい数値です。Median は任意の数の引数を受け入れます。

Min

引数内のすべての値の中の最小値を戻します。Min は任意の数の引数を受け入れます。

Power

最初の値を 2 番目の値で累乗した値を戻します。Power は 2 つの引数を受け入れます。2 つの意味は以下のとおりです。

  • 最初の引数は基数です。
  • 2 番目の引数は指数です。

Power は、基数を指数で累乗した値を戻します。

Product

引数内のすべての値を乗算した結果を戻します。Product は任意の数の引数を受け入れます。

Round

数値をそれに最も近い整数に丸めた結果の整数を戻します。 Round は 1 つの引数だけを受け入れます。

Sqrt

数値の平方根を戻します。 Sqrt は 1 つの引数だけを受け入れます。

Stdev

引数内のすべての値の標準偏差を戻します。標準偏差は、値が平均値からどのくらい広く分散しているかの尺度となります。Stdev は任意の数の引数を受け入れます。

Sum

引数のすべての値の合計を戻します。 加算する値がない場合、Sum はゼロを戻します。Sum は任意の数の引数を受け入れます。

Sum(Product 1, Product 2) は、Product 1Product 2 の合計を戻します。
Sum(Gen(2)) は世代レベルが 2 のすべてのメンバーの合計を戻します。

Var

引数内のすべての値の分散を戻します。分散は、セット中の各数値ごとに平均値からの偏差の二乗をとり、その平均を求めた値です。Var は任意の数の引数を受け入れます。

Percentoftotal

注意: Percentoftotal は、多次元データベースの計算にのみ適用されます。

指定されたメンバーを、ある合計に対するパーセントとして戻します。合計は、指定したメンバーと、他の軸の別のメンバーとの交点となるセルの値です。例えば、グリッドが売り上げを示し、Time が行であり、Products が列であるとします。Product 1 の合計に対するパーセンテージがわかります。ここで、合計とは、All Time についての Product 1 の売り上げです。 算出メンバーは、各期間の Product 1 の売り上げを、All Time についての Product 1 の売上で除算したものです。

Percentoftotal は以下の引数を取ります。

メンバー
合計のパーセントを計算したい、ディメンション (つまり、列または行) 内のメンバーです。
ディメンション
合計の判別に使用されるメンバーを含む反対側の軸上のディメンションです。例えば、グリッドの行に TimeLocations が、列に Products が表示されており、MemberProducts のメンバーである場合、ディメンションTimeLocations になります。
反対側の軸のメンバー
ディメンションのメンバーです。メンバー とともに、パーセントを計算する合計が決まります。合計は、メンバーと、反対側の軸のメンバーの交点となるセルの値です。
世代
パーセントが計算される世代です。世代が 0 の場合、すべてのメンバーがパーセントを示すことを意味します。
グループ
軸に複数のディメンションがある場合、ディメンションの各グループで別個のパーセントを算出するかどうかを指定します。グループが Ungrouped に設定されると、全グループをひとまとめにしてパーセントが計算されます。

例えば、以下のグリッドは式が Percentoftotal 関数である、算出メンバー「Percentages」を示しています。Percentoftotal 関数は引数に対して以下の値を取ります。

  • メンバー = Product
  • ディメンション = Locations
  • 反対側の軸のメンバー = All Locations
  • 世代 = 1
  • グループ = Grouped

算出メンバー「Percentages」は、すべてのロケーションの Product の売り上げのパーセントと同様に、各ロケーションの Product の売り上げとして計算されます。

Locations

Time

Product

Percentages

East

2000

5

0.25

2001

20

0.40

2002

20

0.50

West

2000

15

0.75

2001

30

0.60

2002

20

0.50

All Locations

2000

20

1

2001

50

1

2002

40

1


Rank

列または行の各項目のランキングを戻します。

Rank は以下の引数を取ります。

メンバー
ランキングを算出したい、ディメンション (つまり、列または行) 内のメンバーです。
ディメンション
ランクの生成に使用されるメンバーを持つ反対側の軸上のディメンションです。例えば、グリッドに売り上げが表示されていて、TimeLocations が行にあり、Products が列にあり、MemberProducts のメンバーであるとします。 ディメンションTime または Locations にすることができます。ディメンションTime である場合、Rank は、Time に対する Products の売り上げをランク付けします。
世代
ランク付けするディメンションのメンバーの世代です。世代が 0 の場合、すべてのメンバーをランク付けすることを意味します。
順序
昇順か降順です。降順の場合は、最大の数字にランク 1 が付き、昇順の場合は、最小の数字にランク 1 が付きます。
グループ
軸に複数のディメンションがある場合、ディメンションの各グループが別々にランクを算出するかどうかを指定します。グループが Ungrouped に設定されると、全グループをひとまとめにしてランクが計算されます。

注意: ディメンション世代、およびグループの各引数は多次元データベースの計算にのみ適用されます。

例えば、以下のグリッドは式が Rank 関数である算出メンバー「Rank」を示しています。Rank 関数は引数に対して以下の値を取ります。

  • メンバー = Product
  • ディメンション = Time
  • 世代 = 1
  • 順序 = Descending
  • グループ = Grouped

Locations

Time

Product

Rank

East

2000

102

1

2001

76

3

2002

88

2

West

2000

49

3

2001

52

1

2002

51

2


Runningtotal

指定されたメンバーに対して指定されたディメンションの値の累積合計を戻します。

Runningtotal は以下の引数を取ります。

メンバー
現在の合計を計算しようとしているディメンション (つまり、行または列) 内のメンバーです。
ディメンション
現在の合計の計算に使われるメンバーをもった反対側の軸上のディメンションです。例えば、グリッドに売り上げが表示されていて、TimeLocations が行にあり、Products が列にあり、MemberProducts のメンバーであるとします。 ディメンションTime または Locations にすることができます。ディメンションTime である場合、RunningtotalTime に対する Products の売り上げの現在の合計を戻します。
世代
合計を算出するディメンションのメンバーの世代です。世代が 0 の場合、すべてのメンバーが合計されることを意味します。
グループ
軸に複数のディメンションがある場合、ディメンションの各グループが別々に合計されるかどうかを指定します。グループが Ungrouped に設定されると、合計はグループ全体で計算されます。

注意: ディメンション世代、およびグループの各引数は多次元データベースの計算にのみ適用されます。

例えば、以下のグリッドは式が Runningtotal 関数である算出メンバー「RunningTotal」を示しています。Runningtotal 関数は引数に対して以下の値を取ります。

  • メンバー = Product
  • ディメンション = Time
  • 世代 = 1
  • グループ = Grouped

Locations

Time

Product

RunningTotal

East

2000

102

102

2001

76

178

2002

88

266

West

2000

49

49

2001

52

101

2002

51

152


 

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