前のバージョンからのマイグレーション
CICS® IA plug-in バージョン 3.2 を IA バージョン 3.1 データベースに接続することはできますが、一部の機能はサポートされません。 照会は、バージョン 3.1 からバージョン 3.2 へ、およびバージョン 2.2 からバージョン 3.1 へマイグレーションできます。
バージョン 3.2 と 3.1 の互換性
CICS IA plug-in・バージョン 3.2 は、IA バージョン 3.1 データベースに接続できます。 IA バージョン 3.1 データベースに接続するとき、IA バージョン 3.2 データベースで使用可能な特定の機能はサポートされません。
- 「コレクション ID」ビューには、使用可能なコレクション ID のリストが表示されず、「このビューを実行するには、CICS IA 3.2 データベースを使用している必要があります (You must be using a CICS IA 3.2 database to run this view)」というメッセージが表示されます。
ビューのフィルター・ボックスが使用不可になり、ツールバーの「コレクション ID」フィールドがクリアされます。
- 「スキャナー照会」はサポートされず、実行されません。 CICS IA plug-in・バージョン 3.2 で作成した「スキャナー照会」を実行しようとすると、「この照会を実行するには CICS IA 3.2 データベースが必要です。理由: スキャナー照会が CICS IA 3.1 データベースではサポートされていません (CICS IA 3.2 database is required to run this query. Reason: scanner queries are not supported in CICS IA 3.1 database)」という警告が表示されます。
- コマンド・フロー照会の場合は、「トレース ID」フィールド、「ユーザー・データ・フィールド 1」フィールド、「ユーザー・データ・フィールド 2」フィールド、および「ユーザー・データ・フィールド 3」フィールドがサポートされません。 「ユーザー・コマンド」ビューで「タスク ID」を右クリックしてから、「実行の表示」をクリックして「コマンド・フロー」ビューに情報を表示する場合も、これらのフィールドはサポートされません。 CICS IA plug-in バージョン 3.2 で作成した「コマンド・フロー照会」を実行しようとすると、「この照会を実行するには CICS IA 3.2 データベースが必要です。理由: 以下のフィールドは CICS 3.1 データベースでサポートされていません: トレース ID、ユーザー・データ・フィールド 1 (CICS IA 3.2 database required to run this query. Reason: the following fields are not supported in CICS 3.1 database: Trace ID, User data field 1)」という警告が表示されます。
CICS IA プラグインの複数のバージョンの実行
複数のバージョンの CICS IA データベースを使用する場合、CICS Explorer® の個々のインストール済み環境に、適切なバージョンの CICS IA plug-inをインストールしておく必要があります。 複数のバージョンの CICS IA plug-inを同じ CICS Explorer にインストールすることはできません。
また、CICS IA plug-in・バージョン 3.1 で以前に使用されていたワークスペースで CICS IA plug-in・バージョン 3.2 を使用すると、照会が新しい形式にマイグレーションされ、それ以後、同じワークスペースでバージョン 3.1 のプラグインではそれらを使用できなくなります。
照会を新しい形式にマイグレーションしたワークスペースで CICS IA plug-in・バージョン 3.2 を使用した場合は、ワークスペースで「../Interdependency Analyzer Queries/backup/」ディレクトリーからバージョン 3.1 形式の照会ファイルを取得できます。 これらの照会は、CICS IA plug-in・バージョン 3.1 で使用する別のワークスペースにコピーできます。
バージョン 3.1 から 3.2 への照会のマイグレーション
CICS IA plug-in・バージョン 3.1 で作成した照会は、CICS IA plug-in・バージョン 3.2 を開始するときに自動的に新しい形式にマイグレーションされます。 ユーザーが何かの操作を実行する必要はありません。マイグレーション済みの照会の動作は同じで、フォルダー階層も保持されます。マイグレーション・エラーに備えて、元の照会のバックアップ・コピーが作成されます。
バージョン 2.2 から 3.1 への照会のマイグレーション
CICS IA plug-in・バージョン 2.2 から CICS IA plug-in・バージョン 3.1 へ照会をマイグレーションできます。CICS IA plug-inを初めてインストールすると、queries フォルダーがワークスペースに作成されます。 このフォルダーは C:¥Documents and settings¥username¥.cicsexplorer¥com.ibm.cics.ia.runtime に配置されます。 以前に定義された照会を実行するには、それらの照会を queries フォルダー、または queries フォルダーの下の子フォルダーにコピーする必要があります。 隠しフォルダーをワークスペースからコピーすると、それらのフォルダーは CICS IA plug-inで可視になります。 個々の照会をコピーすることも、照会のフォルダーをコピーすることも可能です。 照会ファイルを名前変更してはなりません。
デフォルトの「照会 (Queries)」ビューには Supplied Samples および User Queries の 2 つのフォルダーが表示され、これらは最初に queries フォルダーの下に作成されます。 ファイル・システムのこれらのフォルダーの中にコピーしたすべての照会は、「最新表示 (Refresh)」アイコンをクリックするか、CICS IA plug-inを再始動した後、「照会 (Queries)」ウィンドウに表示されるようになります。