バンドルの作業

バンドルは、アプリケーション、イベント、および Atom フィードを CICS® システムにデプロイするために使用できます。 CICS バンドル はデプロイメントの一単位で、CICS 領域で一緒に管理する CICS リソースのデプロイメントに使用します。 管理バンドル は、関連し合う CICS バンドルを、CICSplex 内でのデプロイメントや管理のためにグループ化したものです。管理バンドルは CMAS にインストールされ、それに関連付けられた CICS バンドルはターゲットとなる CICSplex (またはプラットフォーム) 全体の CICS 領域にインストールされます。複数の管理バンドルを 1 つのアプリケーションまたは 1 つのプラットフォームに対して作成できます。

このタスクについて

個別に CICS バンドルを作成して処理するには、ヘルプでこのセクションのタスクの説明を参照してください。アプリケーションやプラットフォームの管理バンドルを作成して処理するか、ポリシーを作成して処理するには、プラットフォーム、アプリケーション、およびポリシーの処理のセクションのタスク説明を利用してください。

CICS バンドルにデプロイできる成果物の中には、CICS Explorer®CICS Explorer SDKRational® Developer for System z® のいずれかの専用プロセスでデプロイできるものがあります。 一方、CICS バンドルでリソース定義を直接作成できる成果物もあります。

以下の成果物について、CICS バンドルを使用して CICS リソースを動的に作成できます。 これらの成果物それぞれについて詳しくは、「CICS TS V5.2 製品資料」の『バンドルに入れてデプロイできる成果物』を参照してください。
アプリケーション・イベントまたはシステム・イベント
CICS イベント処理については、CICS Explorer を使用して、イベント・バインディング、キャプチャー仕様、および EP アダプターを定義し、CICS バンドルに入れてデプロイできます。 CICS イベント・バインディング・エディター・ヘルプを参照してください。
Atom フィード
CICS から Atom フィードを提供するには、CICS Explorer を使用して Atom 構成ファイルを作成し、それを CICS バンドルに入れてデプロイします。 Atom フィードの作業を参照してください。
チャネル・ベースのサービス
チャネル・ベースのサービスは、Rational Developer for System z 内の Service Component Architecture (SCA) ツールでコンポーネントとして記述されて一緒にアセンブルされる CICS アプリケーションです。 「CICS TS V5.2 製品資料」の『チャネル・ベース・サービスの作成』を参照してください。
ファイル
FILE リソースは、CICS システム内の 1 つのファイルを表します。 以下のファイル・タイプが CICS バンドルの定義でサポートされています。
  • VSAM ファイル (CICS 保守テーブル、ユーザー保守テーブル、およびカップリング・ファシリティー・データ・テーブルを参照するファイルと、VSAM データ・セットを参照するファイルを含む)
  • リモート VSAM ファイル
  • リモート BDAM ファイル
CICS バンドル・プロジェクトへのリソースの追加を参照してください。
JSON 変換
JSON 変換は、JSON を変換するためのリンク可能インターフェースを持つアプリケーションによって使用されます。 JSON アシスタントは、言語構造または JSON スキーマを使用して JSON バインディングを生成します。また、バンドルも作成します。 BUNDLE リソースをインストールするときに、CICS は JSON バインディングおよびスキーマの場所を定義する JSONTRANSFRM バンドル・パーツを動的に作成します。
JVM サーバー
JVMSERVER リソースは、JVM サーバーを作成して Java™ アプリケーションを CICS 領域で実行するために使用する、JVM プロファイルの場所などのオプションを定義します。 JVM サーバーの JVM プロファイルは、リソース定義とともに CICS バンドルにパッケージされます。 CICS バンドル・プロジェクトへのリソースの追加を参照してください。
ライブラリー
LIBRARY リソースは、1 つのアプリケーションまたはアプリケーションのグループを構成するプログラム成果物を含んだデータ・セットの動的な連結を定義します。 CICS バンドル・プロジェクトへのリソースの追加を参照してください。
OSGi バンドル
OSGi バンドルとしてパッケージ化された Java アプリケーションは、CICS バンドルに入れてデプロイしてから JVM サーバーで実行することができます。その際、CICS Explorer Software Development Kit (SDK) を使用します。 SDK ヘルプの「CICS Java Developer Guide」を参照してください。
パイプライン
PIPELINE リソースは、CICS アプリケーションが Web サービス・プロバイダーまたはリクエスターの役割を果たすときに使用されます。 これは、サービスの要求および応答を処理するメッセージ・ハンドラー・プログラムについての情報を提供するパイプライン構成ファイルを指定します。 パイプライン構成ファイルは、リソース定義とともに CICS バンドルにパッケージされます。 CICS バンドル内で定義された PIPELINE リソースは、CICS バンドル内で定義されたか、パイプライン・スキャンによって動的に作成された WEBSERVICE リソースと一緒に使用する必要があります。 CICS バンドル・プロジェクトへのリソースの追加を参照してください。
ポリシー
ポリシーは、CICS 領域でのユーザー・タスクの動作を管理する 1 つ以上のルールを定義します。CICS バンドル・プロジェクトへのリソースの追加を参照してください。
プログラム
PROGRAM リソースは、CICS システム内の 1 つのプログラムを表します。 CICS バンドル・プロジェクトへのリソースの追加を参照してください。
トランザクション
TRANSACTION リソースは、アプリケーションの特定の呼び出しに対して CICS から提供される機能を指定します。 TRANSACTION リソースがプラットフォームまたはアプリケーションで定義およびデプロイされている場合、初期プログラムで自動インストールがサポートされないため、トランザクションに対しても初期プログラムを定義する必要があります。 CICS バンドル・プロジェクトへのリソースの追加を参照してください。
TCP/IP サービス
TCPIPSERVICE リソースは、CICS 領域の TCP/IP 接続に関するプロトコル、ポート、その他の情報を指定します。 CICS バンドル・プロジェクトへのリソースの追加を参照してください。
Web アプリケーション
WAR ファイルまたは EBA ファイルのいずれかでパッケージされている Web アプリケーションは、CICS バンドルにデプロイして Liberty JVM サーバーで実行することができます。 JVM サーバーでのアプリケーションのデプロイを参照してください。
Web サービス
WEBSERVICE リソースは、Web サービス設定でデプロイされた CICS アプリケーション・プログラム用のランタイム環境の側面を定義します。 Web サービス・バインディング・ファイルに加え、WSDL 文書ファイルまたは WSDL アーカイブ・ファイルを、リソース定義とともに CICS バンドルにパッケージすることができます。 バインディング・ファイルが Web サービス・プロバイダー用である場合、Web サービスの PROGRAM 定義を生成してバンドルに組み込むこともできます。 CICS バンドル・プロジェクトへのリソースの追加を参照してください。
URI マップ
URIMAP リソースは、HTTP、Atom フィード、または Web サービス要求の URI を突き合わせて、要求を処理する方法について CICS に情報を提供します。 CICS バンドル・プロジェクトへのリソースの追加を参照してください。
XML ベースのサービス
XML ベースのサービスは、通常、Rational Developer for System z で作成する Web サービス・プロバイダー/リクエスター・アプリケーションであり、他のアプリケーションとのインターフェースに XML を使用し、データの変換にバインディングを使用します。 「CICS TS V5.2 製品資料」の『XML ベース・サービスの作成』を参照してください。