CICS Explorer® は、CICSPlex® SM ワークロードの新しい管理方法をもたらします。CICSPlex SM ワークロード管理の効果は変わりませんが、CICS Explorer を使用することにより、ワークロードのどこにどのように作業を分散させるかを制御する CICSPlex SM エレメントに関して、単純化された統合ビューを使用できます。
CICS Explorer では、
ルーティング・ルール という用語が導入されています。ルーティング・ルールは、次のように、デフォルトと特定という 2 つの形式を使用します。
- ワークロードごとに、デフォルトのルーティング・ルールが 1 つ存在します。デフォルトのルーティング・ルールはワークロード仕様 (WLMSPEC) と等価であり、特定のルーティング・ルールでカバーされないすべてのトランザクションのルーティング動作を制御します。
- 特定のルーティング・ルールは、すべての定義リソース (WLMDEF、TRANGRP、DTRINGRP) のコレクションです。これらの定義リソースの総合で、特定のトランザクションを選択してルーティングする、つまりターゲット領域に分ける ための基準が定義されます。
ルールは、どのような基準でどのトランザクションを選択し、それらのトランザクションをどこにルーティングできる可能性があるか (ターゲット)、および個々のルーティング決定ごとに選択される特定のターゲットを決定するための基準を定義します。
ルールの作成と変更は、
「ワークロード」エディターで行えます。このエディターでは、ワークロード定義のすべての側面が 1 つの場所にまとめて表示されます。
SM 管理パースペクティブの「ワークロード管理」(WLM) ビューおよびエディターには、以下のようにワークロードに関する操作情報と定義情報が表示されます。
- 「操作」ビューは、「CICS Explorer」 メニューの「操作」>「WLM」から開き、ワークロードの操作情報を表示します。
- 「ワークロード仕様」ビューは、「CICS Explorer」メニューの「定義」>「WLM」から開き、ワークロード仕様の詳細を表示します。
- 「ワークロード」エディターは、ワークロード仕様または非アクティブ・ワークロードを開くと開き、ワークロードの定義の詳細を追加または変更するために使用します。
- 「デフォルト・ルーティング」エディターは、アクティブ・ワークロードまたはデフォルトのルーティング・リソースを開くと開き、ワークロードに含まれるデフォルトのターゲットおよびトランザクションに関する情報を表示します。
デフォルトのルーティング基準はワークロード仕様 (WLMSPEC) の一部であり、もう 1 つのルールでは定義されていないすべてのトランザクションの動作を定義します。
- 「ルーティング・ルール」エディターは、ルーティング・ルール・リソースを開くと開き、ワークロードでのルーティング・ルールのターゲット、トランザクション、および親和性に関する情報を表示します。
「CICSplex Explorer」ビューには、アクティブ・ワークロードと非アクティブ・ワークロードおよびそれらのリソースが表示される「ワークロード管理」セクションが含まれています。
「CICSplex Explorer」ビューで、ワークロードまたはリソースに関する右クリック・メニューを使用して、特定のアクションを実行できます。
メニュー上のアクションは、選択されたワークロードまたはリソースによって異なります。
以下のアクションが使用可能です。
- アクティブ・ワークロード
- 「デフォルト・ルーティング」エディターを開くには、「アクティブ・ワークロードを開く (Open Active Workload)」をクリックします。
- 「ワークロード仕様」エディターを開くには、「ワークロード仕様を開く」をクリックします。
- 非アクティブ・ワークロード
- 「ワークロード」エディターを開くには、「ワークロード仕様を開く」をクリックします。
- ソース・ワークロードと同じデフォルト・ルーティングを使用してワークロード仕様を作成するには、「既存ファイルから新規作成」をクリックします。
- ワークロード仕様を削除するには、「削除」をクリックします。
- デフォルトのルーティングまたはターゲット
- 「デフォルト・ルーティング」エディターを開くには、「アクティブ・ワークロードを開く (Open Active Workload)」をクリックします。
- ルーティング・ルールまたはターゲット
- 「ルーティング・ルール」エディターを開くには、「アクティブ・ワークロードを開く (Open Active Workload)」をクリックします。
- ルーティング・ルールを削除するには、「破棄」をクリックします。
- ターゲットの状態を変更するには、「起動」または「静止」をクリックします (ターゲット領域にのみ使用可能)。
ワークロード管理について詳しくは、関連リンクを参照してください。