CICS プラットフォーム・プロジェクトのデプロイ

CICS® プラットフォーム・プロジェクトを z/OS® UNIX にエクスポートし、CICSPlex® SM データ・リポジトリーにプラットフォーム定義を作成します。 プラットフォーム内で作成したそれぞれの CICS 領域定義に一致するよう CICS 領域をセットアップします。

始める前に

大規模なデプロイメントを計画している場合、CICSPlex SM データ・リポジトリーのサイズが十分であることを確認してください。 データ・リポジトリーは、CICSPlex SM のシステム構成および定義データが保管される VSAM データ・セットです。 各 CMAS には独自のデータ・リポジトリーがあります。

プラットフォームやアプリケーションのリソースは、CICS CSD からではなく、データ・リポジトリーから管理されます。そのため、データ・リポジトリーには、プラットフォームの定義とそこにデプロイされるアプリケーションおよびバンドルのための十分なスペースが必要です。データ・リポジトリーの現行サイズは、IDCAMS ユーティリティーの LISTCAT 機能を使用することによって判別できます。

データ・リポジトリーを拡張する場合、IDCAMS ユーティリティーの REPRO 機能を使用します。 そのための JCL の例が、CICSTS51.CPSM.SEYUSAMP ライブラリーの EYUJXDRP メンバーの中に含まれています。 その JCL 内の RECORDS(xx,yy) ステートメントで、実際の環境に対して適切な 1 次 (xx) および 2 次 (yy) の値を指定します。 初期値は 500 と 3000 です。

このタスクについて

エクスポート処理では、CICS プラットフォーム・プロジェクトで参照される CICS バンドルをパッケージ化し、すべてのファイルを zFS のプラットフォーム・ホーム・ディレクトリーにデプロイします。 エクスポート中に、ウィザードはプラットフォーム・ホーム・ディレクトリーのサブディレクトリーの有無を検査し、存在しない場合はそれを作成します。ウィザードは、同じプラットフォーム・ホーム・ディレクトリーを持つプラットフォームがインストールされているかどうかも検証します。 プラットフォームが既にインストールされている場合、エクスポートは失敗します。

プラットフォーム定義 (PLATDEF リソース定義) は、zFS のプラットフォーム・ホーム・ディレクトリーおよびプラットフォームのターゲット CICSPlex を指定します。 プラットフォーム定義を作成した後でそれを編集することはできません。

手順

  1. CICS クラウド・パースペクティブの「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで CICS プラットフォーム・プロジェクトを右クリックし、「z/OS UNIX ファイル・システムへのプラットフォーム・プロジェクトのエクスポート」をクリックします。 あるいは、プラットフォーム・エディターの「アクション」リスト内のリンクをクリックして、プラットフォーム・プロジェクトをエクスポートします。
  2. エクスポートするプラットフォーム・プロジェクトを選択します。 このフィールドには現在の選択内容が事前に入力されますが、別のプラットフォーム・プロジェクトを参照して選択することもできます。
  3. CICS SM 接続とエクスポートの宛先 CICSplex を選択します。 プラットフォームのホーム・ディレクトリーの場所、およびプラットフォーム・プロジェクトのエクスポート先となるサブディレクトリーがウィザードに表示されます。
  4. エクスポートの後でプラットフォーム定義を作成するには、そのボックスにチェック・マークを付けます。 エクスポート用の適切な z/OS 接続で z/OS に既に接続されている場合、「終了」をクリックするとエクスポートを実行できます。 それ以外の場合は、「次へ」をクリックします。
  5. 「次へ」をクリックした場合、エクスポートに使用する z/OS 接続を選択または検査します。 選択を行うと、接続が確立されます。 「終了」をクリックするとエクスポートが実行されます。
  6. プラットフォーム・バンドルおよび関連する CICS バンドルが、プラットフォーム・ホーム・ディレクトリーにエクスポートされます。 プラットフォーム・エクスポート・ウィザードのボックスにチェック・マークを付けた場合、「新規プラットフォーム定義 (New Platform Definition)」ウィザードが自動的に開きます。 別の時点でプラットフォーム定義を作成するには、CICS クラウド・パースペクティブを開きます。「クラウド・エクスプローラー」ビューで右クリックし、「新規」 > 「プラットフォーム定義」を選択し、「新規プラットフォーム定義 (New Platform Definition)」ウィザードを開きます。
    ヒント: このウィザードには、CICS SM パースペクティブからもアクセスできます。 操作対象にする CICSplex を右クリックして、「新規」>「その他」をクリックします。 「CICS 定義」フォルダーを展開して、「プラットフォーム定義」をクリックします。
  7. 「新規プラットフォーム定義 (New Platform Definition)」ウィザードの「名前」フィールドにプラットフォーム定義の名前を入力し、「説明」フィールドにプラットフォーム定義の説明を入力します。 「CICSplex」フィールドには、操作対象の「CICSplex」の名前が自動的に入力されます。
  8. プラットフォーム・プロジェクトがエクスポートされたプラットフォーム・ホーム・ディレクトリーのサブディレクトリーの名前が、「プラットフォーム・ディレクトリー」フィールドに入力されていることを確認します。 必要に応じて、代わりのディレクトリーを入力するか参照します。 代わりのディレクトリーを参照するには、「z/OS 接続」フィールドで zFS へのアクティブ接続を選択します。
  9. 「終了」をクリックして、CMAS のデータ・リポジトリーにプラットフォーム定義を作成します。
  10. プラットフォーム・プロジェクト内の領域タイプで作成したそれぞれの CICS 領域定義に関して、実際の CICS 領域をセットアップします。 新しい CICS 領域をセットアップする代わりに、まだ CICSPlex SM によって管理されていない既存の CICS 領域を使用することもできます。
    1. 作成したシステム定義に一致する APPLID、SYSID、その他の属性を使用して CICS 領域を作成します。 ベスト・プラクティスとして、1 つの領域タイプ内の各 CICS 領域が互いの複製になるようにするのが適切です。 これを行う手順については、「CICS TS V5.2 製品資料」の『CICS 領域のセットアップ』を参照してください。
    2. CICS 領域に対して一連の手順を実行し、これを管理対象アプリケーション・システム (MAS) として CICSPlex SM に認識させます。 これを行う手順については、「CICS TS V5.2 製品資料」の『CICS MAS の設定』を参照してください。
    この時点では、まだ CICS 領域を開始しないでください。

次のタスク

プラットフォーム定義をインストールして、ターゲット CICSplex で稼働するプラットフォームを作成します。