プラットフォームのユーザーにアプリケーションを提供するには、アプリケーション定義をインストールし、アプリケーションを有効にした後、アプリケーションを使用可能状態にします。
プラットフォームに特定のアプリケーションを初めてインストールする場合、そのプラットフォームにこのアプリケーションの他のバージョンがインストールされていないなら、以下の手順を使用します。 アプリケーションの既存のバージョンを新しいバージョンで置き換える場合、アプリケーションの更新の手順全体を実行してください。 マルチバージョン管理がサポートされていないリソースをアプリケーションが使用する場合、新しいバージョンをインストールする前に、その手順に従ってアプリケーションの既存バージョンを使用不可にして破棄する必要があります。
アプリケーション定義をインストールすると、CICSPlex SM は、そのアプリケーションを表す APPLCTN リソースを CICSplex 内に作成します。 さらに、CICSPlex SM は、そのアプリケーションに関するレコードをデータ・リポジトリー内に作成します。このレコードは、アプリケーションのバンドルのリカバリー処理で使用されます。
ターゲット・プラットフォームがアクティブであれば、CICSPlex SM は、アプリケーション・バンドルとアプリケーション・バインディングにある情報を使用して CICS バンドルをプラットフォーム内の領域全体にインストールします。 各 BUNDLE リソースは、動的に作成されて、固有の名前が付けられます。 各 CICS バンドル内で定義されているリソースは、BUNDLE リソースのインストール中に CICS 領域に動的に作成されます。
アプリケーションと、インストールされた各 CICS バンドルとの間の関係は、管理パートに保管されます。 管理パートは、アプリケーションのインストール処理中に各 CICS バンドルに対して自動的に作成される MGMTPART レコードです。 このレコードには、バンドルがインストールされている CICS 領域が記録され、CICS 領域内でのバンドルの状況が追跡されます。
アクティブなプラットフォームにアプリケーションをインストールすると、CICSPlex SM は、プラットフォームの一部として定義されているすべての CICS 領域に CICS バンドルを即座にインストールし、アプリケーション定義のインストール時に実行できるようにします。 また、アプリケーション定義をインストールした時より後に CICS 領域を始動または再始動するときにも、CICSPlex SM は、プラットフォーム内の CICS 領域に CICS バンドルをインストールします。 アプリケーション定義をインストールした時点よりも後で、CICS 領域をプラットフォームにさらに追加した場合、CICSPlex SM はそれらの領域にも CICS バンドルをインストールします。
アプリケーションは、最初は使用不可の状態でインストールされます。 アプリケーションを使用可能にすると、CICSPlex SM は、そのアプリケーションに対してインストールされた CICS バンドルを、すべての CICS 領域で使用可能にします。 アプリケーションを使用可能にした時より後にプラットフォーム内の CICS 領域を始動または再始動した場合、CICSPlex SM はその領域にバンドルを使用可能な状態でインストールします。
アプリケーションを選択可能にすると、CICS は、呼び出し元がアプリケーション入り口点 (PROGRAM リソースまたは URIMAP リソース) を介してアプリケーションにアクセスすることを許可します。 呼び出し元では、選択可能な最新のアプリケーション・バージョンにアクセスすることもできますし、EXEC CICS INVOKE APPLICATION コマンドを使用して任意の選択可能なアプリケーション・バージョンを指定することもできます。 アプリケーションを選択可能にした後に、CICS 領域をプラットフォームで始動または再始動した場合、アプリケーションの選択可能性の状況は復元されません。 始動または再始動した CICS 領域でアプリケーションが正しくインストールされて使用可能になっていることを確認したら、適切なバージョンを選択し、その CICS 領域で選択できるようにしてください。