「複製ミラー・グループの作成」ウィザード: 複製ミラー・グループの構成

このページは、作成する複製ミラー・グループのプロパティー設定を指定するために使用します。

適切な情報を指定して、対応するストレージ・システムの複製ミラー・グループを構成します。 各ミラー・グループを構成するために指定する必要がある情報の量およびタイプは、ストレージ・システムのストレージ・タイプによって異なります。

変更の開始ミラー・グループ とは、整合性グループと同等の 1 つのエンティティーで、ストレージ・ベースの複製を使用するディスクのグループから構成されます。 PowerHA® SystemMirror による使用を目的に、ミラー・グループは、1 つのエンティティーとしてリソース・グループに割り当てることができます。変更の終了

変更の開始複製ミラーリングについて詳しくは、AIX® インフォメーション・センターの『PowerHA SystemMirror Enterprise Edition: ストレージ・ベースの高可用性と災害復旧』のトピックを参照してください。変更の終了

フィールド

複製ミラー・グループ名
変更の開始作成する複製ミラー・グループの固有の名前を指定します。 指定する名前は 1 文字から 64 文字で構成されていなければなりません。 文字 A から Z と a から z、数字 0 から 9、および下線 (_) 文字を使用できます。 変更の終了
回復アクション
変更の開始PowerHA SystemMirror が使用する災害復旧ポリシーを指定します。 実際にサイト障害があるか、またはサイト障害があると考えられる場合、PowerHA SystemMirror はこの値を使用して、ワークロードを自動的に開始するかどうかを決定します。 1 次サイトがオフラインになったときに、ミラー・グループがメンバーとなっている従属リソース・グループに使用する回復メソッドを選択します。
自動
変更の開始1 次サイト内の従属リソースがオフラインになった場合に、リソース・グループを自動的に 2 次サイトにフォールオーバーさせるには、このオプションを選択します。
注: 変更の開始HyperSwap® 操作に使用可能なミラー・グループに対しては、自動回復はサポートされていません。変更の終了
変更の終了
手動
変更の開始1 次サイト内の従属リソースがオフラインになった場合に、リソース・グループをエラー状態にするには、このオプションを選択します。 PowerHA SystemMirror は、リソース・グループを自動的に 2 次サイトにフォールオーバーさせるのではなく、このアクションを行います。 従属リソース・グループは、2 次サイトにフォールオーバーするためのコマンドが実行され、2 次サイトで従属リソースをオンラインにするための別のコマンドが実行されるまで、この状態のままになります。 このオプションがデフォルト値です。変更の終了
変更の終了
ミラー・タイプ
このストレージ・ユニットについて指定したディスク・ペアのストレージ・ユニットで構成されている複製タイプを選択します。 以下のいずれかの複製タイプを選択できます。
変更の開始同期変更の終了
変更の開始ストレージ・ユニットが、このミラー・グループに組み込むディスクの同期複製を実行するように構成されている場合は、このオプションを選択します。 このオプションを選択すると、ストレージ・ユニットは、このミラー・グループに組み込まれているディスクの同期複製を実行します。 同期複製でストレージ・ユニット間に許可されている距離は、非同期複製で許可されている距離よりも制限されています。 ただし、災害状況でのデータ損失のリスクは、同期複製のほうが低くなります。

IBM® DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド)、IBM DS シリーズ・グローバル・ミラー、および IBM System Storage® SAN Volume Controller (SVC) ストレージ・システムにおいて、同期複製はメトロ・ミラー と呼ばれます。 このオプションがデフォルト値です。 ストレージ・タイプが DS シリーズの場合、この値は変更できません。

変更の終了
変更の開始非同期変更の終了
変更の開始このミラー・グループに組み込むディスクが、ストレージ・ベースの非同期ミラーリングを使用するように構成されている場合は、このオプションを選択します。 このオプションを選択すると、ストレージ・ユニットは、このミラー・グループに組み込まれているディスクの非同期複製を実行します。 非同期複製は、同期複製の場合よりも長い距離に使用できます。 ただし、災害状況でのデータ損失のリスクは、非同期複製のほうが高くなります。 DS シリーズ・グローバル・ミラーおよび SVC ストレージ・システムにおいて、非同期複製はグローバル・ミラー と呼ばれます。変更の終了
HyperSwap
変更の開始ミラー・グループで HyperSwap 機能を使用可能にするかどうかを選択します。 このプロパティーは、DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド) ストレージ・タイプにのみ使用可能です。変更の終了
変更の開始ミラー・グループ・タイプ:変更の終了
変更の開始ミラー・グループ・タイプを選択します。 以下のいずれかの値を選択できます。
ユーザー
ユーザー・ミラー・グループは、アプリケーション・ワークロードに関連するミラー・グループで、関連するリソース・グループの一部です。 ユーザー・ミラー・グループは、ユーザー構成に応じて、複数のノードで同時にアクティブにすることができます。 そのため、ユーザー・ミラー・グループでは、協調して HyperSwap 操作を実行する必要があります。 ユーザーは、対応するリソース・グループがノードで活動化されている場合のみ、そのノードで活動化されます。

「使用不可」「HyperSwap」 プロパティーの値であれば、このミラー・グループ・タイプを選択する必要があります。

システム
システム・ミラー・グループは、1 つの AIX ノードに対してクリティカルであるディスクのセットです。 このディスクのセットは、ロー・ディスクのセットまたはボリューム・グループのセットのいずれかです。 このようなボリューム・グループの例として、rootvg ミラー・グループや、ノード用のページング・デバイスが入っているミラー・グループがあります。 定義上、システム・ミラー・グループは 1 つのノードでのみアクティブです。 そのため、このようなディスクに対する HyperSwap 操作は、他のノードとの調整を必要としません。

システム・ミラー・グループが別のサイトから獲得されることはありません。つまり、「回復アクション」 プロパティーは、このタイプのミラー・グループには適用されません。

リポジトリー
クラスター・リポジトリー・ミラー・グループは、Cluster Aware AIX (CAA) クラスター・リポジトリーに使用されるディスクを表します。 これらのディスクは複数のノードで共有されていますが、複数のサイトにわたることはできません。 システムが、これらのミラー・グループのうちの複数を持つことはできません。

「回復アクション」プロパティーは、このタイプのミラー・グループには適用されません。

このプロパティーは、DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド) ストレージ・タイプにのみ使用可能です。変更の終了
変更の開始整合性使用可能変更の終了
変更の開始ミラー・グループの整合性プロパティーを有効にするかどうかを指示するには、以下のいずれかのオプションを選択します。
はい
複製で厳密な書き込み順序付けが維持されます。 この値を指定すると、データの 1 次コピーに対して行われる更新が、2 次コピーに対しても同じ順で行われます。 このオプションがデフォルト値です。
いいえ
厳密な書き込み順序付けは維持されません。これにより、データの整合性が正しい状態ではなくなる場合があります。 リレーショナル・データベースなどの一部のソフトウェアでは、不整合を回復し解決できる可能性がありますが、通常はこれを行うと起動時間が長くなります。
このプロパティーは、DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド) および EMC Symmetrix ストレージ・タイプにのみ有効です。 変更の終了
グローバル・ミラー・セッション ID
変更の開始1 次ストレージ・システムおよび補助ストレージ・システムで構成されている既存のグローバル・ミラー・セッションの、範囲 00 から ff の 16 進値を選択します。 このプロパティーは、DS シリーズ・グローバル・ミラー・ストレージ・タイプにのみ使用可能です。変更の終了
最大調整時間 (ms)
変更の開始ホスト駆動型の書き込み入出力操作が正常に完了するまで待機する時間間隔をミリ秒 (ms) 単位で指定します。 この間隔は、グローバル・ミラー・セッションに属するグローバル・コピー・ソース・ボリュームに関して、調整および逐次化のアクティビティーによって 操作が影響を受けるときの、その操作に許可されている最大期間です。 デフォルト値は 50 ミリ秒です。このプロパティーは、DS シリーズ・グローバル・ミラー・ストレージ・タイプにのみ使用可能です。変更の終了
最大ドレーン時間
整合性グループ形成の反復ごとに、非同期ビットマップのドレーンに許可される最長時間 (秒) を指定します。 デフォルト値は 30 秒です。 このプロパティーは、DS シリーズ・グローバル・ミラー・ストレージ・タイプにのみ使用可能です。
整合性グループ・インターバル
次の整合性グループの形成まで待機する時間を秒単位で指定します。 ゼロ (0) の値は、整合性グループ形成が常に行われることを意味します。 デフォルト値は 0 秒です。 このプロパティーは、DS シリーズ・グローバル・ミラー・ストレージ・タイプにのみ使用可能です。
XIV 整合性グループ名
変更の開始このミラー・グループに対応する IBM XIV® ストレージ・ユニットに定義されている整合性グループの名前を選択します。 このプロパティーは、IBM XIV ストレージ・タイプにのみ使用可能です。変更の終了
ストレージ・システム (DS シリーズ・グローバル・ミラー)
サイト 1 のストレージ・システム (XIV)
サイト 2 のストレージ・システム (XIV)
この複製ミラー・グループのディスクがあるストレージ・システムを選択します。 このリストは、クラスターに存在するストレージ・システムから構成されています。 このプロパティーは、DS シリーズ・グローバル・ミラーおよび XIV ストレージ・タイプにのみ使用可能です。
Hitachi デバイス・グループ名
EMC デバイス・グループ名
このミラー・グループに参加するデバイス・グループの名前を選択します。 デバイス・グループの選択は、デバイス・グループが定義されている、対応するストレージ・システムのタイプに基づきます。 このプロパティーは、Hitachi/HP および EMC ストレージ・タイプにのみ使用可能です。
Hitachi Open Remote Copy Manager (HORCM) インスタンス
Hitachi Open Remote Copy (HORC) Manager のインスタンス名を指定します。 この名前は、各ノード上の構成ファイルの名前に一致しなければなりません。 例えば、horcm0.conf ファイルを使用して Hitachi ディスク・ペアを定義する場合は、このプロパティーに値 horcm0 を指定します。 このプロパティーは、Hitachi/HP ストレージ・タイプにのみ使用可能です。
HORC テークオーバー・タイムアウト
Hitachi Secondary Volume (S-VOL) テークオーバー操作が失敗したと見なされるまでに、 PowerHA SystemMirror が待機する時間 (秒) を指定します。 デフォルト値は 300 秒です。 このプロパティーは、Hitachi/HP ストレージ・タイプにのみ使用可能です。
HORC ペア・イベント待機タイムアウト
Hitachi ディスク・ペアが安定状態に達するまで待機する時間 (秒) を指定します。 デフォルト値は 3600 秒です。 このプロパティーは、Hitachi/HP ストレージ・タイプにのみ使用可能です。
ボリューム・グループ名
このミラー・グループ内のミラー・ディスク・ペアの一部であるボリューム・グループを表示します。 このプロパティーは、「ミラー・グループ・タイプ」プロパティーの値が 「ユーザー」または「システム」である場合のみ、DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド) ストレージ・タイプにのみ使用可能です。
サイト名
このミラー・グループのサイトの名前を表示します。 このプロパティーは、「ミラー・グループ・タイプ」プロパティーの値が 「リポジトリー」である場合のみ、DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド) ストレージ・タイプにのみ使用可能です。
ロー・ディスク
変更の開始ミラー・グループで使用する、指定された「ボリューム・グループ」に含まれていない 1 つ以上のロー・ハード・ディスクを選択します。 ロー・ディスク とは、PowerHA SystemMirror ボリューム・グループに割り当てられていないストレージ・ディスクです。 このプロパティーは、「ミラー・グループ・タイプ」の値が「ユーザー」 または「システム」のいずれかである場合のみ、DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド) ストレージ・タイプにのみ使用可能です。変更の終了
変更の開始ノード名変更の終了
変更の開始新しい複製ミラー・グループを置くノードを選択します。 このプロパティーは、「ミラー・グループ・タイプ」の値が 「システム」である場合のみ、DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド) ストレージ・タイプにのみ使用可能です。変更の終了
HyperSwap ディスク以外のディスク
変更の開始HyperSwap 操作によって使用されないように確保しておく、ミラー・グループで使用するハード・ディスクを選択します。 ミラー・ディスクの「HyperSwap」プロパティーが使用不可になっている場合、このディスクはリポジトリーとして使用されます。 このプロパティーは、「ミラー・グループ・タイプ」プロパティーの値が 「リポジトリー」である場合のみ、DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド) ストレージ・タイプにのみ使用可能です。変更の終了
変更の開始HyperSwap ディスク変更の終了
変更の開始HyperSwap 操作を実行するため、ミラー・グループで使用するハード・ディスクを選択します。 ミラー・ディスクの「HyperSwap」プロパティーが使用可能になっている場合、このディスクはリポジトリーとして使用されます。 このプロパティーは、「ミラー・グループ・タイプ」プロパティーの値が 「リポジトリー」である場合のみ、DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド) ストレージ・タイプにのみ使用可能です。変更の終了
整合性グループ
変更の開始PowerHA SystemMirror がミラー・グループのグループ整合性を処理する方法を示す値を選択します。 「使用可能」を選択した場合、PowerHA SystemMirror はグループ整合性を強制します。 このプロパティーは、DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド) ストレージ・タイプにのみ使用可能です。変更の終了
変更の開始計画外 HyperSwap タイムアウト (秒)変更の終了
変更の開始計画外の HyperSwap 操作が失敗したものと見なされるまで PowerHA SystemMirror が待機する時間 (秒) を指定します。 「HyperSwap」プロパティーの値が「使用不可」の場合は、このプロパティーに値を指定することはできません。 このプロパティーは、DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド) ストレージ・タイプにのみ使用可能です。変更の終了
HyperSwap 優先順位
変更の開始このミラー・グループの HyperSwap 操作の優先順位を示す値を選択します。 値として「高」、「中」、または「低」を選択できます。 計画された HyperSwap 操作の場合、PowerHA SystemMirror は、選択した優先順位に基づいてミラー・グループをスワップします。 このプロパティーは、DS シリーズ・メトロ・ミラー (インバンド) ストレージ・タイプにのみ使用可能です。変更の終了
ミラー・ディスク・ペア
このミラー・グループに関連付けるミラー・ディスク・ペアを選択します。 このプロパティーは、SVC ストレージ・タイプにのみ使用可能です。

アクション

さらに追加
別の複製ミラー・グループを構成できるように、別のプロパティーのセットを追加するには、「さらに追加」をクリックします。 追加されたミラー・グループのフィールドはいずれも、「複製ミラー・グループ名」プロパティーに情報を指定するまでアクティブになりません。
除去
複製ミラー・グループ・プロパティーの最初のセットから内容を除去し、「複製ミラー・グループ名」 プロパティーより後のフィールドをすべて使用不可にするには、「除去」をクリックします。 ページ上に追加されたミラー・グループにこのアクションが適用された場合は、追加されたミラー・グループのプロパティーのセット全体が除去されます。