「ボリューム・グループの作成」ウィザード: ボリューム・グループの名前の指定および構成

このページでは、ボリューム・グループの名前およびボリューム・グループのプロパティーを指定します。

フィールド

変更の開始
ボリューム・グループ名
クラスターで固有であり、すべてのクラスター・ノードで同一であるボリューム・グループの名前を指定します。 指定する名前は 1 文字から 15 文字で構成されていなければなりません。 英字 A から Z と a から z、数字 0 から 9、下線 (_)、負符号 (-)、およびピリオド (.) 文字を使用できます。
注: 名前を指定しないと、ウィザードで vg[nn] の形式の固有の名前が選択されます ([nn] は数字です)。 これらの数字は、この形式で現存するボリューム・グループ名に基づいて、増加的に選択されます。 例えば、ウィザードでは最初のボリューム・グループに vg00 が、次のボリューム・グループには vg01 が選択され、以下同様に続きます。
ボリューム・グループ・タイプ
作成するボリューム・グループのタイプを選択します。
オリジナル
複数の AIX® インスタンスでボリューム・グループを同時にオンラインにできるようにするには、このタイプを選択します。 このオプションがデフォルト値です。
スケーラブル
ボリューム・グループに最大 1024 個の物理ボリューム、最大 256 個の論理ボリューム、および最大 32,768 個の物理区画を収容できるようにするには、このタイプを選択します。 このオプション、およびその他の構成プロパティーは、始動ポリシーが「使用可能なすべてのノードでオンライン」であるリソース・グループにボリューム・グループを割り当てた場合には使用できません。
大容量
ボリューム・グループに最大 128 個の物理ボリュームと 512 個の論理ボリュームを収容できるようにするには、このタイプを選択します。
物理区画サイズ (MB)
各物理区画のサイズ (メガバイト) を選択または指定します。

ボリューム・グループ・タイプが「スケーラブル」の場合は、1 から 131072 までの値 (2 のべき乗) を選択または指定します。 その他すべてのボリューム・グループ・タイプの場合は、1 から 1024 までの値 (2 のべき乗) を選択または指定します。

ボリューム・グループに 4.064 GB より大きい物理ボリュームが含まれている場合は、4 MB より大きい物理区画サイズを選択または指定する必要があります。 デフォルトの物理区画サイズは 4 MB です。

最大物理区画数 (1024 単位)
ボリューム・グループに収容可能な物理区画の最大数を選択または指定します。 有効な値は、32、64、128、256、512、768、1024、および 2048 です。 この値はスケーラブルなボリューム・グループにのみ設定できます。 デフォルト値は 32 (32,768 区画) です。
最大論理ボリューム数
ボリューム・グループに作成可能な論理ボリュームの数を選択または指定します。 有効な値は 256、512、1024、2048、および 4096 です。 この値はスケーラブルなボリューム・グループにのみ設定できます。 デフォルト値は 256 です。
高速ディスク・テークオーバーまたはコンカレント・アクセスを使用可能にする
ボリューム・グループに割り当てる拡張コンカレント・モード・プロパティーを選択します。
注: 前のページでボリューム・グループをリソース・グループに割り当てた場合、ボリューム・グループのこれらの構成オプションを選択することはできません。 唯一の例外は、始動ポリシーが「使用可能なすべてのノードでオンライン」であるリソース・グループにボリューム・グループを割り当てた場合です。 ボリューム・グループをこのようなリソース・グループに割り当てた場合は、「コンカレント・アクセス」オプションがデフォルト値です。 この値は、「クリティカル・コンカレント・アクセス」値にのみ変更することができます。
変更の開始高速ディスク・テークオーバー変更の終了
拡張コンカレント・モードを使用するボリューム・グループを作成する場合は、この値を選択します。 ボリューム・グループ内のディスクをディスク・ハートビート に使用できるようにするには、この値を選択する必要があります。 ハートビートとは、エンティティーがまだアクティブであることを通知するために別のエンティティーに送信するシグナルです。 拡張コンカレント・モード・ボリューム・グループ内の共有ディスクはいずれも、Point-to-Point ハートビート接続をサポートしています。 各ディスクは、2 つのノード間の 1 つの接続をサポートすることができます。 この接続では、通信パスとして共有ディスク・ハードウェアが使用されます。

この値では、PowerHA® SystemMirror によるボリューム・グループの高速ディスク・テークオーバー も提供されます。 高速ディスク・テークオーバーの場合、PowerHA SystemMirror はノードの障害時に、ボリューム・グループをテークオーバーするために必要な追加の処理ステップをスキップします。 この結果、拡張コンカレント・ボリューム・グループの高速ディスク・テークオーバー・メソッドは、標準ボリューム・グループのディスク・テークオーバー・メソッドよりも高速になります。

コンカレント・アクセス
拡張コンカレント・モードを使用するボリューム・グループを作成する場合は、この値を選択します。 始動ポリシーが「使用可能なすべてのノードでオンライン」であるリソース・グループにボリューム・グループを割り当てた場合は、このオプションがデフォルト値です。
クリティカル・コンカレント・アクセス
変更の開始コンカレント・アクセスの高可用性のためにボリューム・グループにクリティカルのマークを付けるには、このオプションを選択します。 変更の終了
ミラー・プールを使用可能にする
変更の開始ボリューム・グループでミラー・プールを使用可能にするかどうかを選択します。 この値はスケーラブルなボリューム・グループにのみ設定できます。 「はい」を選択した場合は、少なくとも 2 つのミラー・プールの名前も指定する必要があります。

変更の開始ミラー・プール は、1 つ以上の物理ボリュームから構成されます。 各物理ボリュームが属することができるのは、一度に 1 つのミラー・プールのみです。 このため、ミラー・プールを使用することで、ボリューム・グループの物理ボリュームを別個のプールに分割することができます。 また、論理ボリューム・コピーで使用可能なディスクを制限することができます。 変更の終了

変更の終了
変更の開始厳密なミラー・プールを使用可能にする変更の終了
変更の開始ボリューム・グループのミラー・プール厳密性ポリシーを指定します。 このポリシーは、すべてのボリューム・グループで「非常に厳密」に設定されます。 この設定では、ボリューム・グループ内の論理ボリュームごとにミラー・プールが使用されている必要があります。 1 つのミラー・プールに割り当てられた区画は、別のミラー・プールの区画との間で物理ボリュームを共有できません。 その結果、ボリューム・グループに対してこのウィザードの次のページで選択する共有ディスクはすべて、1 つのミラー・プールに組み込まれます。 さらに、PowerHA SystemMirror は、ミラー・プールの非常に厳密な使用を実施します。 このため、最小 2 つ、最大 3 つのミラー・プールの名前をボリューム・グループに指定する必要があります。変更の終了
変更の開始ミラー・プール 1 の名前変更の終了
変更の開始ミラー・プール 2 の名前変更の終了
変更の開始ミラー・プール 3 の名前変更の終了
変更の開始作成するミラー・プールごと に、ボリューム・グループで固有の名前を指定します。 少なくとも 2 つのミラー・プールの名前を指定する必要があります。 指定する名前は 1 文字から 15 文字の英数字で構成されていなければなりません。 英字 A から Z と a から z、数字 0 から 9 を使用できます。 この設定は、「ミラー・プールを使用可能にする」プロパティーに「はい」を 選択した場合にのみ使用できます。変更の終了
変更の終了