このページでは、リソース・グループ用に 1 つ以上のアプリケーション・コントローラーを構成します。
アプリケーション・コントローラーは、PowerHA® SystemMirror に定義されている、アプリケーションの始動スクリプトおよび停止スクリプトの集合です。
アプリケーションの始動スクリプトおよび停止スクリプトは、PowerHA SystemMirror によるアプリケーション制御のメイン・ポイントです。
アプリケーションの正確な開始および停止を可能にするには、スクリプトを正しく実行する必要があります。
スクリプトがアプリケーションを正しく制御できない場合は、アプリケーション回復の他の部分に影響が及ぶ可能性があります。
例えば、停止スクリプトがアプリケーションを完全には停止できず、プロセスがディスクにアクセスし続ける場合、PowerHA SystemMirror は、障害が発生したノードでボリューム・グループをオフラインにできません。
また、PowerHA SystemMirror はバックアップ・ノードでボリューム・グループを回復できません。
ウィザードでは、「アプリケーション・コントローラー名」フィールドに情報が指定されるまで、このページのどのフィールドもアクティブになりません。
フィールド
- アプリケーション・コントローラー名
事前定義アプリケーション・コントローラーをリストから選択します。
また、ユーザー定義アプリケーション・コントローラーの固有名を手動で指定することもできます。
指定する名前は 1 文字から 64 文字で構成されていなければなりません。
文字 A から Z と a から z、数字 0 から 9、および下線 (_) 文字を使用できます。
名前の先頭に数字は使用できません。
PowerHA SystemMirror 予約語を名前にすることはできません。
事前定義アプリケーション・コントローラーを選択すると、そのアプリケーション・コントローラーの「始動スクリプト」プロパティーおよび「停止スクリプト」プロパティーが自動的に定義されます。

- 始動スクリプト
- アプリケーション・サーバーの始動に使用するプログラムの絶対パスおよびファイル名と、実行時にプログラムに渡すその他の引数を指定します。
このプログラムは、ノードがクラスターに結合する場合など、必要なリソースが使用可能になると必ず実行されます。
最大 256 文字の英数字を使用できます。
このスクリプトは、サーバーを始動する可能性のある各クラスター・ノード上の同じロケーションに配置する必要があります。
ただし、スクリプトの内容は同じでなくてもかまいません。
- 停止スクリプト
- アプリケーション・サーバーの停止に使用するプログラムの絶対パスおよびファイル名と、実行時にプログラムに渡すその他の引数を指定します。
このプログラムは、ノードがクラスターに結合する場合など、必要なリソースが使用可能になると必ず実行されます。
最大 256 文字の英数字を使用できます。
このスクリプトは、サーバーを始動する可能性のある各クラスター・ノード上の同じロケーションに配置する必要があります。
ただし、スクリプトの内容は同じでなくてもかまいません。
- アプリケーション・モニター
- このアプリケーションとともに使用するアプリケーション・モニターをテーブルから 1 つ以上選択します。
このテーブルには、すべての事前定義アプリケーション・モニターのリストと、ユーザーがこのウィザードを使用して定義したアプリケーション・モニターのリストが含まれます。
アプリケーション・モニターは、アプリケーション・コントローラーの作成時にのみ選択できます。
既存のアプリケーション・コントローラーのプロパティーの編集時には選択できません。
アクション
- さらに追加
- 別のフィールド・セットを追加して、ユーザー定義リソース・グループ用に別のアプリケーション・コントローラーを作成して構成できるようにするには、
「さらに追加」をクリックします。
ウィザードでは、「アプリケーション・コントローラー名」フィールドに情報が指定されるまで、追加されたアプリケーション・コントローラーに関するどのフィールドもアクティブになりません。
- 除去
- アプリケーション・コントローラー・フィールドの最初のセットから内容を除去し、「アプリケーション・コントローラー名」フィールドより後のフィールドをすべて使用不可にするには、「除去」をクリックします。
ページ上に追加されたアプリケーション・コントローラーにこのアクションが適用された場合、追加されたコントローラーのフィールド・セットが完全に除去されます。