クラスターの作成に関する詳細情報

クラスターとは、リソースを共有して相互に通信する目的でネットワークに編成される、独立したシステム (ノード) の疎結合コレクションです。 クラスター・ノードがサービスを提供できない場合、PowerHA® SystemMirror は、ピア・クラスター・ノードがそれらのサービスを提供できるように、オペレーティング・システム間の関係を定義します。

開始する前に、以下の前提条件を満たしておく必要があります。
  • クラスターに組み込むすべてのノードに PowerHA SystemMirror ソフトウェアをインストールします。
  • クラスターに組み込むすべてのノードが、以下の要件を満たしていることを確認します。
    • 同じ AIX® バージョンがインストールされている。
    • 同じバージョンおよびエディションの PowerHA SystemMirror がインストールされている。
    • クラスター・リポジトリー用に排他的に使用する共通のストレージ・ディスクが少なくとも 1 つノード間にある。 このリポジトリーには、すべてのノードがアクセス可能であることが必要な構成およびその他の重要なデータが含まれています。
  • すべての IP ネットワーク・インターフェースを接続および構成します。
  • IBM® Systems Director「ディスカバリー」タスクを使用して、サブネットワーク内のすべてのノードをディスカバーします。
  • IBM Systems Director「アクセスの要求」タスクを使用して、「アクセス権限なし」状況のノードへのアクセスを要求します。
  • テークオーバー・ノードへのアクティブ通信パスを定義するための情報を収集します。
ウィザードによって、ローカル・ノードとテークオーバー・ノードとの間のさまざまな通信パスが自動的にディスカバーおよび構成されます。 ローカル・ノードおよびテークオーバー・ノードに IP エイリアスが関連付けられていて、そのエイリアスがローカル・ノードから到達可能である場合は、ウィザードによってエイリアスが PowerHA SystemMirror 永続 IP アドレスとして自動的に構成されます。
注: 必要に応じて、ローカル・ノードおよびテークオーバー・ノードの永続 IP アドレスに特定の値を指定することもできます。
PowerHA SystemMirror 7.1 Enterprise Edition を使用している場合は、クラスターに組み込むノードが、さらに以下の要件を満たしている必要があります。
  • ローカル・ノードに、テークオーバー・ノードへのアクティブ通信パスがある。
  • ローカル・ノードおよびテークオーバー・ノードに、必要なファイル・セットがインストールされている。
    注: 変更の開始ファイル・セットの完全なリスト、詳しい説明、および要件または既知の問題に関する最新情報については、/usr/es/sbin/cluster/ ディレクトリーにある PowerHA SystemMirror release_notes ファイルを参照してください。変更の終了

クラスターの作成について詳しくは、AIX インフォメーション・センターの『初期クラスター・セットアップ』トピックを参照してください。