このタスクは、アプリケーション・モニターを作成して、それを、リソース・グループに属する可能性のある 1 つ以上のアプリケーション・コントローラーにリンクする場合に使用します。
アプリケーション・モニターの定義については、AIX® インフォメーション・センターの『PowerHA® SystemMirror 用語集』を参照してください。
フィールド
- アプリケーション・モニター・タイプ
- 以下のいずれかのアプリケーション・モニター・タイプを指定します。
- プロセス
- アプリケーションの 1 つ以上のプロセスの終了が Resource Monitoring and Control (RMC) によって検出されます。
- ユーザー定義
- アプリケーションの正常性が、ユーザー定義のポーリング間隔でユーザー定義モニター・メソッドによって検査されます。
- モニターするプロセス
- モニターされる 1 つ以上のプロセスの固有名を指定します。
/usr/bin/ps -el コマンドを実行すると、プロセス名が出力されます。
このフィールドはプロセス・モニターに対してのみ設定できます。
- モニター・スクリプト
- アプリケーション状況を検査するメソッドの絶対パスとファイル名を指定します。
このフィールドはユーザー定義モニターに対してのみ設定できます。
このスクリプトには引数を指定できません。
- プロセス所有者
- プロセスの所有者のユーザー名を指定します。
このフィールドはプロセス・モニターに対してのみ設定できます。
- インスタンス・カウント
- モニターするプロセスのインスタンス数を指定します。
複数のプロセスが「モニター対象プロセス」フィールドに指定されている場合、
インスタンス・カウントは 1 です。
このフィールドはプロセス・モニターに対してのみ設定できます。
- モニター間隔 (秒)
- アプリケーションの正常性を検査するためのポーリング間隔 (秒) を指定します。
この間隔内にアプリケーション・モニターが応答しなかった場合、アプリケーションは停止しているとみなされます。
このフィールドはユーザー定義モニターに対してのみ設定できます。
- モニターを停止するシグナル
- 「モニター間隔」に指定された時間内にモニター・スクリプトから値が返されない
場合にモニター・スクリプトを停止するためにシステムから送信されなければならないシグナルを番号で指定します。
このフィールドはユーザー定義モニターに対してのみ設定できます。
デフォルト値は 9 (SIGKILL) です。
- 安定化間隔 (秒)
- PowerHA SystemMirror がアクションの実行前に待機する時間間隔 (秒) を指定します。
安定化期間は、選択されたモニター・モードのタイプに基づいてさまざまな方法で使用されます。
- 「モニター・モード」フィールドが
「長期モニター」に設定されている場合、
安定化間隔は、PowerHA SystemMirror がアプリケーションの正常な実行をモニターし始める前に
アプリケーションの安定化を待機する期間です。
例えば、データベース・アプリケーションでは、
開始スクリプトおよび初期データベース検索が完了するまでモニターを遅延しなければならない場合があります。
この値と信頼性とが効率よくバランスの取れる値を探してください。
- 「モニター・モード」フィールドが
「始動モニター」に設定されている場合、安定化間隔は、
アプリケーションが正常に開始されたことを PowerHA SystemMirror がモニターする期間です。
この時間が経過すると、PowerHA SystemMirror はアプリケーション始動のモニターを停止し、イベント処理を続行します。
アプリケーションが安定化間隔内に開始されない場合、ノードのリソース・グループ獲得は失敗し、PowerHA SystemMirror は別のノードでグループを獲得するためのリソース回復アクションを開始します。
指定する秒数は、アプリケーションの開始にかかる時間と同じでなければなりません。
この時間は使用しているアプリケーションにより異なります。
- 「モニター・モード」フィールドが「両方」に設定されている場合、
アプリケーション・モニターは、アプリケーションが正常に開始されるのを指定期間待機します。
また、アプリケーション・モニターは、アプリケーションがノードで正常に実行されていることを検査し始めるまで待機するために同じ間隔を使用します。
- 再始動カウント
- アプリケーション・コントローラーを再始動する回数を指定します。
- 再始動間隔 (秒)
- 再始動カウントがリセットされるまで
(「安定化間隔」フィールドの値に加えて) アプリケーションが安定状態でなければならない時間 (秒)を指定します。
- モニター・モード
- アプリケーション・モニターのモードを以下から 1 つ選択します。
- アプリケーション障害時のアクション
- 再始動の試行回数が最大数に達した後でアプリケーション・モニターが実行しなければならないアクションを選択します。
- 「通知」を選択すると、
アプリケーション・モニターは指定の通知スクリプトを実行し、それ以外のアクションは実行しません。
- 「フェイルオーバー」を選択すると、
アプリケーション・モニターは、モニター対象のアプリケーションが含まれているリソース・グループをクラスター内の別のノードに移動します。
- 通知スクリプト
- アプリケーション・モニターがアプリケーション失敗時に通知を行うために実行しなければならない
スクリプトの絶対パスとファイル名を指定します。
アプリケーション・モニターは、アプリケーションが完全に失敗した場合、
またはアプリケーションがクラスター内の次のノードにフォールオーバーした場合に、
アプリケーションを再始動するたびにこのスクリプトを実行します。
通知を行うスクリプトを構成して指定することをお勧めします。
このスクリプトには引数を指定できません。
注: 通知スクリプトは、選択された「アプリケーション障害時のアクション」オプションとは無関係に、長期アプリケーション・モニターの障害に対してのみ実行されます。
- クリーンアップ・スクリプト
- アプリケーション・モニターがアプリケーションを停止するために実行しなければならないスクリプトの絶対パスとファイル名を指定します。
デフォルトのクリーンアップ・スクリプトは、アプリケーション・コントローラーの構成時に、そのアプリケーション・コントローラーに対して定義される停止スクリプトです。
アプリケーション・モニターが複数のアプリケーション・コントローラーに属している場合は、
そのアプリケーション・モニターに固有のクリーンアップ・スクリプトを指定します。
この場合、デフォルトの停止スクリプトは使用しないでください。
「モニター・モード」フィールドが「始動モニター」に設定されている場合は、
クリーンアップ・スクリプトを指定する必要はありません。
PowerHA SystemMirror はこのスクリプトを使用しません。
このスクリプトには引数を指定できません。
- 再始動スクリプト
- アプリケーション・モニターがアプリケーションを開始するために実行しなければならないスクリプトの絶対パスとファイル名を指定します。
デフォルトの再始動スクリプトは、アプリケーション・コントローラーの構成時に、そのアプリケーション・コントローラーに対して定義される始動スクリプトです。
モニターが複数のアプリケーション・コントローラーに属している場合、デフォルトの停止スクリプトは存在しません。
「モニター・モード」フィールドが「始動モニター」に設定されている
場合、PowerHA SystemMirror は再始動スクリプトを使用しないため、再始動スクリプトを指定する必要はありません。
このスクリプトには引数を指定できません。
- アプリケーション・コントローラー
- アプリケーション・モニターがモニターする 1 つ以上のアプリケーション・コントローラーを選択します。