PowerHA® SystemMirror
は、ノード障害検出にマルチキャスト・アドレスを使用します。
ノード障害検出は、フォールオーバー操作が必要である可能性があるときに、そのことをクラスターに指示するものです。
マルチキャスト・アドレスはクラス D アドレスとも呼ばれます。
PowerHA SystemMirror は、AIX® オペレーティング・システム内でクラスター・ヘルス管理レイヤーを使用します。 このレイヤーは Cluster Aware (CAA) と呼ばれます。 CAA は AIX カーネル・レベル・コードを使用して、ネットワーク経由でハートビートを交換します。 このハートビート交換は、ファイバー・チャネル・アダプターを使用し、またクラスターの中央リポジトリーを通じてディスク・ベースのメッセージングを使用します。 CAA は、マルチキャスト IP ベースのネットワーク通信メカニズムを使用して、クラスター内のさまざまなノード間の通信を行います。
複数のサイトを持つリンク・クラスター を構成する場合は、サイトごとに 1 つのマルチキャスト・アドレスを指定する必要があります。
リンク・クラスター には、さまざまな地理的位置にあるサイトのノードが含まれています。
リンク・クラスターでは、サイトはリポジトリー・ディスクを共有したり、マルチキャスト通信をサポートしたりする必要はありません。
その他すべてのクラスター・タイプ (非サイトおよび拡張 ) であれば、クラスター全体に必要なマルチキャスト・アドレスは 1 つだけです。
拡張クラスター には、同じ地理的位置にあるサイトのノードが含まれています。
拡張クラスターは、サイト間で少なくとも 1 つのリポジトリー・ディスクを共有します。
必要なマルチキャスト・アドレスを指定しないと、CAA によってマルチキャスト・アドレスが自動的に作成されます。
マルチキャスト・アドレスについて詳しくは、AIX インフォメーション・センターの『マルチキャスト・アドレス』トピックを参照してください。