クラスターの Capacity on Demand の管理

このタスクは、クラスター内の 1 つ以上のアプリケーション・コントローラー用に Capacity on Demand (CoD) を追加し、CoD プロパティーを表示および編集するために使用します。

フィールド

CoD リソースを使用するとコストが増加する可能性があります
CoD の使用により追加コストが発生する場合があることを了承し、発生するすべての追加コストに同意することを確認します。
同意する
CoD の使用による追加コストに同意する場合は、このオプションを選択します。
同意しない
CoD の使用による追加コストに同意しない場合は、このオプションを選択します。
注: デフォルトでは、オプション「同意しない」が選択されています。 「同意する」オプションを選択すると、このウィンドウの残りのフィールドが使用可能になります。
リソースが不足した場合に CoD を使用する
アプリケーションによって要求された最小量を満たすために十分なリソースを取得するために、PowerHA® SystemMirror が CoD を使用する必要があるかどうかを指定します。 CoD を使用するにはハードウェア管理コンソール (HMC) でライセンス・キー (アクティベーション・コード) を入力する必要があり、CoD ライセンスの使用により追加コストが発生する場合があります。

動的論理区画 (DLPAR) で使用可能なリソースの量にフリー・プールから割り当て可能な量を加算した量がアプリケーション・コントローラーの最小要求量を満たしていない場合、PowerHA SystemMirror は CoD によって追加リソースを要求します。

はい
最小要求量を満たす十分なリソースを取得するために PowerHA SystemMirror で CoD を使用したい場合は、このオプションを選択します。
いいえ
最小要求量を満たす十分なリソースを取得するために PowerHA SystemMirror で CoD を使用したくない場合は、このオプションを選択します。
注: このオプションは、デフォルトでは使用不可になっており、「CoD リソースを使用するとコストが増加する可能性があります」フィールドが「同意する」に設定されている場合にのみ使用可能です。
最小仮想/実 CPU
アプリケーション・コントローラーの始動時に論理区画 (LPAR) 用に獲得する中央処理装置 (CPU) の最小数を指定します。

アプリケーション・コントローラーのプロビジョニングを行うために、PowerHA SystemMirror は、LPAR ノードに現在ある最小レベルを超える CPU の数を検査し、この数と、このフィールドで要求された最小値を比較し、これを基に必要に応じてより多くの CPU を要求します。

注: LPAR の最小値は、PowerHA SystemMirror の計算の開始点です。 例えば、LPAR 最小値が 2 で、LPAR が現在 CPU を 2 つのみを所有しており、アプリケーション・コントローラーが 3 を要求する場合、これは PowerHA SystemMirror がさらに 3 つの CPU を要求することを意味します。

PowerHA SystemMirror は、フレーム上のフリー・プールから、または CoD 機能を通じて、3 つの CPU の割り当てを試行します。

PowerHA SystemMirror がこのフィールドで指定されたアプリケーション・コントローラー用の CPU 数を満たすことができない場合、PowerHA SystemMirror はリソース・グループ回復アクションを実行し、リソース・グループをアプリケーションとともに別のノードに移動します。

共有モードで実行されている LPAR の場合、このフィールドは仮想プロセッサーの必要数を表します。 仮想プロセッサー数は、LPAR が使用できる CPU の最大数です。

LPAR の仮想プロセッサー数が 5 に設定されている場合、LPAR は最大 5 つの CPU を使用できます。 LPAR の最大処理装置が 1.0 であっても、LPAR は処理装置を 5.0 に動的に増加することができます。

アプリケーションの最小処理装置が 1.1 に設定されている場合、仮想プロセッサー数は最小値 2 に設定できます。 入力したプロセッサー数に LPAR の仮想プロセッサー数を加算した値を、その LPAR の仮想プロセッサーの最大数より大きくすることはできません。

注: このオプションは、デフォルトでは使用不可になっており、「CoD リソースを使用するとコストが増加する可能性があります」フィールドが「同意する」に設定されている場合にのみ使用可能です。
必要仮想/実 CPU
専用モードを使用して LPAR 上でこのアプリケーションを開始する前に PowerHA SystemMirror がノードへの割り当てを試行する CPU の最大数を指定します。

構成時に、PowerHA SystemMirror は、この値が「最小 CPU 数」フィールドで指定された最小 CPU 数以上であるかどうかを検査します。 PowerHA SystemMirror は、フリー・プールで使用可能な CPU が不足している場合に CPU を割り当てます。

共有モードで実行されている LPAR の場合、このフィールドは仮想プロセッサーの必要数を表します。 仮想プロセッサー数は、LPAR が使用できる CPU の最大数です。

例えば、必要な処理装置が 3.1 の場合、推奨される仮想プロセッサー数は 4 です。 割り当て時に、アプリケーションの仮想プロセッサーの総数が LPAR の仮想プロセッサーの最大数より大きい場合は、仮想プロセッサーの LPAR の最大数が使用されます。

注: このオプションは、デフォルトでは使用不可になっており、「CoD リソースを使用するとコストが増加する可能性があります」フィールドが「同意する」に設定されている場合にのみ使用可能です。
最小処理装置数 (共有 CPU 環境にのみ適用)
専用モードで実行されている LPAR の場合は、デフォルト値 0.0 を入力します。

共有モードで実行されている LPAR の場合は、アプリケーションの始動時に獲得する処理装置の最小数を入力します。 このフィールドには、整数または 10 進数を入力できます。

アプリケーション・プロビジョニングを行うために、PowerHA SystemMirror は、LPAR ノードに現在ある最小レベルを超える処理装置の数を検査し、この数と、このフィールドで要求された最小数を比較し、これを基に必要に応じてより多くの処理装置を要求します。

処理装置を効率的に使用するには、整数を入力します。 例えば、処理装置の値として 3.1 を入力し、フリー・プールに使用可能な処理装置がない場合、PowerHA SystemMirror は CoD プールから 4 つの CPU を活動化します。

注: このオプションは、デフォルトでは使用不可になっており、「CoD リソースを使用するとコストが増加する可能性があります」フィールドが「同意する」に設定されている場合にのみ使用可能です。
必要処理装置数 (共有 CPU 環境にのみ適用)
専用モードで実行されている LPAR の場合は、デフォルト値 0.0 を入力します。

共有モードで実行されている LPAR の場合は、処理装置の必要数を入力します。

PowerHA SystemMirror は、このノードでアプリケーションを開始する前に、ノードを LPAR に割り当てようとします。 このフィールドには、整数または 10 進数を入力できます。

構成時に、PowerHA SystemMirror は、この値が「最小処理装置数」フィールドで指定された最小処理装置数以上であるかどうかを検査します。 使用可能な CPU がフリー・プール内で不足している場合、PowerHA SystemMirror は処理装置数を CPU の最も近い整数まで切り上げることにより CPU を割り当てます。

注: このオプションは、デフォルトでは使用不可になっており、「CoD リソースを使用するとコストが増加する可能性があります」フィールドが「同意する」に設定されている場合にのみ使用可能です。
最小メモリー (メガバイト)
アプリケーション・コントローラーの始動時に、アプリケーションが獲得する必要のあるメモリー量を指定します。

アプリケーションのプロビジョニングを実行するために、PowerHA SystemMirror は、LPAR ノードに現在ある最小レベルを超えるメモリー量を検査し、この量と、このフィールドで要求された最小量を比較し、これを基に必要に応じてより多くのメモリーを要求します。

注: LPAR の最小メモリー値は、PowerHA SystemMirror の計算の開始点です。 例えば、LPAR の最小メモリー値が 256 MB で、LPAR が現在 256 MB のみを所有しており、アプリケーション・コントローラーが 512 MB を要求する場合、これは PowerHA SystemMirror がさらに 512 MB のメモリーを要求することを意味します。

PowerHA SystemMirror は、フレーム上のフリー・プールから追加メモリーの割り当てを試行するか、CoD を使用する場合は CoD 機能を通じてこれを試行します。

このメモリー量が十分でない場合、PowerHA SystemMirror はリソース・グループ回復アクションを実行し、リソース・グループをアプリケーションとともに別のノードに移動します。

注: このオプションは、デフォルトでは使用不可になっており、「CoD リソースを使用するとコストが増加する可能性があります」フィールドが「同意する」に設定されている場合にのみ使用可能です。
必要メモリー (メガバイト)
このアプリケーションを始動する前に PowerHA SystemMirror がノードに割り当てる最大メモリー量を指定します。

構成時に、PowerHA SystemMirror は、この値が「最小メモリー」フィールドで指定された最小メモリー量以上であるかどうかを検査します。

使用可能なメモリーが不足している場合、PowerHA SystemMirror が割り当てるメモリー量は減少します。

注: このオプションは、デフォルトでは使用不可になっており、「CoD リソースを使用するとコストが増加する可能性があります」フィールドが「同意する」に設定されている場合にのみ使用可能です。
アプリケーション・コントローラー
DLPAR および CoD のリソース・プロビジョニングを構成する必要があるアプリケーション・コントローラーを指定します。
注: このオプションは、デフォルトでは使用不可になっており、「CoD リソースを使用するとコストが増加する可能性があります」フィールドが「同意する」に設定されている場合にのみ使用可能です。