このページでは、1 つ以上のボリューム・グループを選択し、ネットワーク・ファイル・システム (NFS) マウントおよびエクスポートをリソース・グループで使用できるように構成します。
共有ボリューム・グループとは、リソース・グループに関連付けられたクラスター・ノードで共用される外部ディスクに完全に含まれるボリューム・グループのことです。
ファイルシステムは、単一の論理ボリュームに書き込まれます。
ネットワーク・ファイルシステム (NFS) は、コンピューター・ネットワーク用の分散ファイルシステムであり、オペレーティング・システム、システム・タイプ、およびネットワーク体系に依存しません。
フィールド
- ボリューム・グループ、ファイルシステム、およびネットワーク・ファイルシステム (NFS) エクスポートの選択
- リソース・グループの一部として定義するボリューム・グループをリストから 1 つ以上選択します。
その後で、リソース・グループがオンラインになった時に使用可能にする、そのボリューム・グループ上のファイルシステムおよび NFS エクスポート・ファイルシステムを選択できます。
- ネットワーク・ファイルシステム・エクスポートのバージョン
- リソース・グループに含まれるすべてのネットワーク・ファイルシステム (NFS) に使用する NFS エクスポート・プロトコルを選択します。
プロトコルは、リソース・グループ内のノードの数に応じて選択できます。
リソース・グループ内のノードが 2 つ以下の場合、エクスポート・プロトコルには「NFS V2/3」がデフォルトで選択されます。
リソース・グループに 3 個以上のノードがある場合、
エクスポート・プロトコルに選択できるのは「NFS V4」のみです。
選択したプロトコルは、リソース・グループに含まれるすべての NFS ファイルシステムのエクスポートに使用されます。
「NFS V4」を選択する場合は、安定ストレージ・パスも指定する必要があります。
- 安定ストレージ・パス (NFS V4)
- リソース・グループによって管理され、リソース・グループ内のすべてのノードからアクセスできる使用可能ファイルシステムのリストから
ファイルシステムを選択します。
または、ファイルシステムを手動で指定することもできます。
ただし、NFS エクスポート・ファイルシステムを指定することはできません。
「エクスポート用の NFS バージョン」として「NFS V4」を選択した場合、安定ストレージ・パスとして使用するファイルシステムを指定する必要があります。
これは、NFS V4 では状態情報を保存するための安定ストレージ・ロケーションが必要になるためです。
この状態情報は、フォールオーバー後の回復で使用されます。
- NFS マウント
- リソース・チェーンに含まれるすべてのノードでマウントできるようにしたい、リソース・グループによって管理されるファイルシステムまたはディレクトリーを指定します。
使用する構文は、NFS_Mount_Point;Local_Filesystem です。
NFS_Mount_Point は、NFS ファイルシステムがマウントされるロケーションです。
Local_Filesystem は、エクスポート対象のファイルシステムです。
たとえば、NFS_Mount_Point が /nfsmount/share1 で、Local_Filesystem が /mnt/fs1 の
場合、/nfsmount/share1;/mnt/fs1 と入力します。
所有者ノードがクラスター内でアクティブである時に、リソース・チェーン内のすべてのノードで、これらのネットワーク・ファイルシステムまたはディレクトリーのマウントが試行されます。
このオプションの構成により、リソース・グループのすべてのノードに内在するファイルシステムに一様にアクセスできるようになります。
- NFS マウント用の優先ネットワーク
- ネットワーク・ファイルシステムをマウントするための優先ネットワークを選択します。
この情報は、「NFS マウント」フィールドにファイルシステムを指定する場合にのみ必要となります。
- 強制 varyon の使用
- このオプションに「はい」を選択した場合、PowerHA® SystemMirror はリソース・グループ内のすべてのボリューム・グループに対して強制 varyon 操作を試行します。
この操作は、クォーラム不足が原因でボリューム・グループに対する通常の varyon 操作が失敗した場合や、PowerHA SystemMirror がこのボリューム・グループの各論理ボリュームの完全コピーを 1 つ以上検出した場合に試行されます。
このオプションは、各論理ボリュームがミラーリングされているボリューム・グループに対してのみ有効です。
このオプションに対しては、「いいえ」がデフォルトで選択されます。
アクション
- ファイルシステムおよび NFS エクスポートの編集
- ボリューム・グループを選択した後、テーブルの「ファイルシステム」列でこのリンクをクリックし、「ファイルシステムおよび NFS エクスポートの選択」ウィンドウを開きます。
このウィンドウで、リソース・グループの一部として組み込むファイルシステムおよび NFS エクスポート・ファイルシステムを選択できます。
リソース・グループ内のすべてのノードからアクセスできるすべてのファイルシステムがリストされます。
デフォルトでは、リソース・グループに組み込まれるファイルシステムとして、すべてのファイルシステムが選択されています。
このため、リソース・グループがオンラインになった時にリソース・グループで使用可能にしないファイルシステムは、選択解除する必要があります。
リソース・グループがオンラインになった時にリソース・グループで使用可能にする「NFS エクスポート・ファイルシステム」は、明示的に選択する必要があります。
- 「NFS エクスポート・ファイルシステム」は、一度に 1 つのノードでのみリソース・グループがオンラインになる場合、および関連ファイルシステムも選択される場合にのみ選択できます。
「NFS エクスポート・ファイルシステム」を選択した場合は、「ボリューム・グループ」ページで追加の構成情報も指定する必要があります。