このページは、アプリケーション・コントローラーが使用するモニターを 1 つ以上作成して構成するために使用します。アプリケーション・コントローラーは、そのモニターを使用して、特定のアプリケーションをモニターしたり、リソース・グループ内のアプリケーションのプロセスをモニターしたりします。
予期しないプロセス終了を検出するモニターや、
アプリケーションの終了を定期的にポーリングするモニターを定義して、
問題の検出時に自動的にアクションを実行できます。
また、予期しないプロセス終了や、他のアプリケーション障害が検出されたときに、通知を行ったり、クリーンアップを行ったり、リソース・グループ内の
アプリケーションを再始動したりするために使用するスクリプトを指定できます。
複数のアプリケーション・モニターを構成して、1 つ以上のアプリケーション・コントローラーに関連付けることができます。
このページにあるフィールドはいずれも、
「アプリケーション・モニター名」フィールドに情報が指定されるまではアクティブになりません。
このフィールドに情報が指定されると、すべてのフィールドが使用可能になります。
フィールド
- モニター・タイプ
- 作成するモニター・タイプがプロセス・モニターなのかユーザー定義モニターなのかを選択します。
- アプリケーション・モニター名
- 新規アプリケーション・モニターに対して、固有の名前を指定します。
指定する名前は 1 文字以上 64 文字以下の英数字で構成されていなければなりません。
英字 A から Z と a から z、数字 0 から 9、および下線 (_) 文字を使用できます。
名前の先頭を数字にすることはできません。
また、名前を PowerHA™ 予約語にすることはできません。
- プロセス・モニター
- アプリケーション状況を検査するために使用する 1 つ以上のプロセスの絶対パスおよびファイル名を指定します。
アプリケーション・モニターの「モニター・タイプ」に
「プロセス・モニター」を選択した場合に限り、このオプションを使用できます。
- モニター・スクリプト
- アプリケーション状況を検査するために使用するメソッドの絶対パスおよびファイル名を指定します。
アプリケーション・モニターの「モニター・タイプ」に
「ユーザー定義モニター」を選択した場合に限り、このオプションを使用できます。
- モニターの実行
- アプリケーションのモニターに使用する新規モニターのモードを選択します。
- 長期モニター
- このモードは、アプリケーション・コントローラーが正常に稼働していることをアプリケーション・モニターに定期的に検査させる場合に選択します。
検査の頻度はモニター間隔によって設定されます。
指定の安定化間隔が過ぎるとモニターがアプリケーション・コントローラーの検査を開始し、
そのアプリケーション・コントローラーを所有するリソース・グループがオンラインとしてマークされ、
クラスターが安定化します。
これは、デフォルトのモードです。
- 始動モニター
- このモードは、アプリケーション・コントローラーが指定の安定化間隔内で正常に開始されたことを
アプリケーション・モニターに検査させる場合に選択します。
このモードは、「親/子」依存関係において親リソース・グループに組み込む予定のアプリケーション用にアプリケーション・モニターを構成する場合や、
「後で開始」依存関係においてターゲット・リソース・グループに組み込む予定のアプリケーション用にアプリケーション・モニターを構成する場合に
選択します。
これは、依存関係のあるリソース・グループに対して必要となる可能性のある他のモニターとは別に選択します。
- 両方
- このモードは、アプリケーション・モニターに、アプリケーション・コントローラーが指定の安定化間隔内で正常に開始されたことを検査させたり、安定化間隔が過ぎた後にアプリケーション・コントローラーが稼働していることを定期的にモニターさせたりする場合に選択します。
- アプリケーション障害時のアクション
- アプリケーション・コントローラーを再始動するためにあらゆる方法が試された後で
新規モニターに実行させるアクションのタイプを選択します。
選択できるアクションは「通知」または「フォールオーバー」のいずれかです。
「通知」を選択した場合、通知メソッドの実行後に、それ以上のアクションは実行されません。
「フォールオーバー」を選択した場合、モニター対象のアプリケーションが含まれているリソース・グループはクラスター内の他のノードに移動されます。
- 通知
- このオプションは、通知スクリプトの実行後にアプリケーション・モニターにそれ以上のアクションを実行させない場合に選択します。
このオプションを選択する場合、「通知スクリプト」も指定する必要があります。
- フォールオーバー
- このオプションは、モニター対象のアプリケーションが含まれているリソース・グループをクラスター内の別のノードに移動させる場合に選択します。
- 通知スクリプト
- モニター対象のアプリケーションで障害が発生したときに通知を行うユーザー定義メソッドの絶対パスとファイル名を指定します。
このメソッドは、アプリケーションが再始動されたり、完全に失敗したり、クラスター内の次のノードにフォールオーバーしたりするたびに実行されます。
アプリケーションで障害が発生したときに実行されるアクションとして
「通知」を選択した場合は、この情報を指定する必要があります。
このメソッドを構成することを強くお勧めします。
注: 通知スクリプトは、
選択された「アプリケーション障害時のアクション」オプションに関係なく、
長期モニターの障害時にのみ実行されます。
- クリーンアップ・スクリプト
- アプリケーションを停止するために実行するスクリプトの絶対パスおよびファイル名を指定します。
デフォルトで使用されるスクリプトは、アプリケーション・コントローラーの構成時に
そのアプリケーション・コントローラーに対して定義された停止メソッドです。
複数のアプリケーション・コントローラーがある場合、
このモニターが適用される関連アプリケーション・コントローラーに使用される停止スクリプトを指定します。
始動モニター・モードでのみ使用されるようにモニターを構成する場合は、
クリーンアップ・スクリプトを指定する必要はありません。
この場合、PowerHA SystemMirror はクリーンアップ・スクリプトを使用しません。
- 再始動スクリプト
- アプリケーションを開始するために実行するスクリプトの絶対パスおよびファイル名を指定します。
デフォルトで使用されるスクリプトは、アプリケーション・コントローラーの構成時に
そのアプリケーション・コントローラーに対して定義された始動メソッドです。
複数のアプリケーション・コントローラーがある場合、デフォルトのスクリプトはありません。
始動モニター・モードでのみ使用されるようにモニターを構成する場合は、
再始動スクリプトを指定する必要はありません。
この場合、PowerHA SystemMirror は再始動スクリプトを使用しません。
アクション
- さらに追加
- 別のフィールド・セットを追加して、ユーザー定義リソース・グループ用に別のアプリケーション・モニターを作成して構成できるようにするには、
「さらに追加」をクリックします。
追加されたアプリケーション・モニターのフィールドはいずれも、
「アプリケーション・モニター名」フィールドに情報が指定されるまではアクティブになりません。
このフィールドに情報が指定されると、すべてのフィールドが使用可能になります。
- 除去
- 最初のアプリケーション・モニター・フィールド・セットから内容を除去し、
「アプリケーション・モニター名」フィールドより後のフィールドをすべて使用不可にするには、
「除去」をクリックします。
ページ上に追加されたアプリケーション・モニターにこのアクションが適用された場合、追加されたモニターのフィールド・セットが完全に除去されます。