ワークロード・パーティション属性

このページを使用して、選択したワークロード・パーティションの属性を表示します。システム・ワークロード・パーティションまたはアプリケーション・ワークロード・パーティションのいずれかを選択します。 アクティブな WPAR の属性は変更できません。 ワークロード・パーティションの属性を変更するには、まず WPAR を停止する必要があります。

以下のリンクに、インターフェースの各ページのフィールドに関する説明があります。

一般

このページで、作成するワークロード・パーティションのタイプに関する基本情報を指定します。

フィールド

パーティション・タイプ
既存のパーティションのパーティション・タイプは変更できません。
パーティション名
ワークロード・パーティションの名前を指定します。WPAR のホスト名が指定されていない場合は、この名前がホスト名として使用されます。
バージョン付き
この属性はシステム WPAR に対してのみ表示され、 前のバージョンの AIX® オペレーティング・システムがこの WPAR で稼動するのかどうかを示します。
アプリケーション
このオプションは、アプリケーション WPAR を作成する場合にのみ使用できます。 アプリケーション WPAR 内で実行するアプリケーションを開始するためのコマンドを指定してください。 アプリケーションは、アプリケーション WPAR を配置する管理対象システム上に存在する必要があります。存在しない場合は、アプリケーション WPAR の配置は失敗します。このフィールドには、いくつでも引数を指定できます (例: /usr/bin/sleep 10000)。
管理対象システム
WPAR を配置する管理対象システムのホスト名を指定します。ホスト名を入力すると、フィールドに候補値が示されます。 管理対象システムのホスト名は、登録済みシステムの有効なホスト名である必要があります。「参照」をクリックして、 使用可能なシステムのリストから管理対象システムを選択することができます。
ホスト名
デフォルトでは、ホスト名は入力したワークロード・パーティション名です。 別のホスト名を指定する場合は、このフィールドに入力してください。
説明
ワークロード・パーティションの説明 (オプション) を入力します。 この説明は、WPAR を表形式で表示しているときに、WPAR を識別するために役立ちます。
チェックポイントの有効化
WPAR で、実行中の全プロセスの内部状態を保存できるようにするには、このオプションを選択します。 動的再配置をサポートするためには、このオプションを有効にする必要があります。 このオプションを有効にすると、この WPAR への特定のデバイスやファイルシステムの割り当てなど、 一部の設定を行うことができなくなる場合があります。WPAR を再配置するには、WPAR で共用ファイルシステムを使用する必要があります。モバイル WPAR に適用される制限事項については、基本オペレーティング・システムの WPAR に関する資料を参照してください。

デバイス

対象となる WPAR のデバイスの表示や除去を行ったり、対象となる WPAR にデバイスを割り振ったりするには、このページを使用します。 WPAR の状態によっては、一部のアクションを使用できない場合があります。

アクション

追加
WPAR に追加する新規デバイスを選択するためのダイアログを新規に起動するには、このボタンをクリックします。
除去
作成する WPAR からデバイスを除去するには、テーブルからデバイスを選択して、このボタンをクリックします。

属性

デバイス制御
デバイスをルート・ボリューム・グループの一部にするかどうかを指定します。 デフォルトでは、デバイスはルート・ボリューム・グループの一部ではありません。 タイプが「disk」のデバイスのみが、ルート・ボリューム・グループの一部になることができます。
デバイス
デバイスの名前が表示されます。 例えば、「hdisk29」のような名前が表示されます。
タイプ
デバイスのタイプが表示されます。 例えば、「disk」のように表示されます。
サブクラス・タイプ
サブクラス・タイプの名前が表示されます。 例えば、「vscsi」などです。
デバイス ID
デバイスの ID が表示されます。例えば、3E213600A0B8000485AF000000E5E4922BD170F1814FAStT03IBMfcp のような ID が表示されます。 ID ストリング全体を表示できない場合は、カーソルを ID 上に移動してください。 2 次ウィンドウに完全な ID ストリングが表示されます。
仮想デバイス名
WPAR 内から参照されるようにデバイスの仮想名が表示されます。 例えば、グローバル・システムにおける hdisk29 は、WPAR 内から仮想デバイス名 hdisk1 を受け取ることができます。
状況
デバイスの状況が表示されます。 表示される可能性のある値を以下にリストします。
割り振り済み
「割り振り済み」状況とは、デバイスが WPAR の定義に追加されていて、開始時に WPAR にエクスポートされる状況のことです。 デバイスは、mkwpar コマンドまたは chwpar コマンドで割り振ることができます。
欠落
「欠落」状況とは、所定の WPAR に以前に割り振られたデバイスがグローバル環境内に存在しなくなった状況のことです。
エクスポート済み
「エクスポート済み」状況とは、WPAR インポートに使用可能なデバイスとして既存のデバイスが指定されている状況のことです。 デバイスは、startwpar コマンドまたは chwpar コマンドで WPAR にエクスポートしたり、WPAR の起動時に WPAR にインポートしたりできます。

「エクスポート済み」状況は ODM デバイスの状況ではありませんが、「エクスポート済み」状況のデバイスはグローバル環境内からは使用できません。

ファイルシステム

このページで、WPAR のファイルシステム情報を構成します。ユーザーは、システム WPAR とアプリケーション WPAR の両方について、ファイルシステムの追加、除去、または変更を行うことができます。WPAR マネージャーには、システム WPAR の必須ファイルシステムを簡単に構成できる方法が用意されています。 この方法では、個々のファイルシステムを手動で入力する必要はありません。 また、アプリケーション WPAR はファイルシステムを必要としません。ファイルシステムが構成されると、ユーザーはファイルシステム・テーブルを使用して属性を変更できます。

アクション

必須ファイルシステムの構成
このボタンは、システム WPAR でのみ使用できます。 このボタンをクリックすると、「必須ファイルシステムの構成」ダイアログが表示されます。ダイアログで要求された情報を指定すると、ファイルシステム・テーブルが更新されます。

必須ファイルシステムの構成」ダイアログには以下のオプションがあります。

専用 /usr および /opt の使用
/usr および /opt の専用書き込み可能バージョンが WPAR で必要な場合は、このボックスにチェック・マークを付けます。
構成するファイルシステムのタイプ
ローカル
このオプションを選択した場合、ファイルシステムは jsf2 ファイルシステムとして構成されます。
NFS ベース・ファイルシステム
このオプションを選択した場合、ファイルシステムは nfs ファイルシステムとして構成されます。
オプション
選択したファイルシステム・タイプに関するオプションを指定します。

ローカル・ファイルシステムが選択されている場合は、以下の設定が 有効になります。

ボリューム・グループ
ファイルシステムの構成時に使用するボリューム・グループを指定します。
「NFS ベース・ファイルシステム」が選択されている 場合は、以下の設定が有効になります。
NFS サーバー
作成中の WPAR のファイルシステムをホスティングする NFS サーバーのホスト名を指定します。
リモート・ディレクトリー
WPAR 用ファイルシステムのホスティングに使用するリモート・ディレクトリーを指定します。このディレクトリーは、管理対象システムのホスト名と WPAR のホスト名の両方について、rw 権限を付与して NFS サーバーの root ユーザーにエクスポートする必要があります。 WPAR のルート・ファイルシステムは、リモート・ファイルシステムの上にマウントされ、その他の ファイルシステム (/home、/tmp、/var) はすべてこの位置の下にマウントされます。
マウント・オプション
構成した NFS ファイルシステムのそれぞれに適用するマウント・オプションを指定します。

属性

追加
ファイルシステムの設定」ダイアログでワークロード・パーティション用の新しいファイルシステムを構成し、 必要なファイルシステム情報を入力するには、このボタンをクリックします。

ファイルシステムの設定」ダイアログには以下のオプションがあります。

仮想ファイル・システム・タイプ
追加するファイルシステムのタイプを指定します。再配置可能な WPAR の場合、使用可能なファイルシステム・タイプは NFS と Namefs だけです。/usr および /opt のファイルシステムは、Namefs タイプにできます。 ただし、読み取り専用 (ro) マウント・オプションを設定する場合に限ります。 モバイル WPAR 用の他の書き込み可能ファイルシステムは、すべて NFS タイプにする必要があります。
ディレクトリー
追加されるファイルシステムのマウント・ポイント (ワークロード・パーティション内から認識されるもの)。 例えば、/usr などです。
ファイルシステム・サイズ
作成するファイルシステムのサイズを指定します。
ボリューム・グループ
ファイルシステムを作成するボリューム・グループを指定します (dev 属性を使用して既存の論理ボリューム・デバイスが指定されていない場合)。
ログ名
このファイルシステムで使用するログ・デバイスを指定します。 このオプションは、ファイルシステムで使用されるデフォルトのログ・デバイスでは不十分な場合にのみ指定してください。
デバイス・パス
NFS ファイルシステムの場合は、このファイルシステム用に NFS サーバーにエクスポートされるディレクトリーを指定します。Namefs ファイルシステムの場合は、グローバル・ファイルシステムのディレクトリーを WPAR 内にマウントするように指定します。
CRFS オプション
ファイルシステムの作成時に crfs コマンドに渡すその他のオプションを指定します。 オプションは直接 crfs コマンドに渡されるため、crfs コマンドで必要とされる形式の値を使用する必要があります。
マウント・オプション
ファイルシステムのマウント時に使用する追加のオプションを指定します。ファイルシステムの各オプションの詳細については、 ワークロード・パーティションのベース資料を参照してください。
表示
ファイルシステムを選択し、このボタンをクリックして、選択したファイルシステム設定の属性を表示または変更します。
除去
1 つ以上のファイルシステムを選択し、このボタンをクリックして、不要になったファイルシステムを削除します。

オプション

このページで、ワークロード・パーティションのオプションを構成します。

フィールド

ベース・ディレクトリー
このワークロード・パーティションのベース・ディレクトリーを指定します。 このディレクトリーは、WPAR 内ではルート・ディレクトリー (/) として表示されます。 ホスティング・システムの別のディレクトリーに WPAR を配置する必要がある場合以外は、この値を変更する必要はありません。このオプションは、システム WPAR でのみ使用できます。
制御スクリプトへのパス
ワークロード・パーティションの開始前または停止後に実行する必要のあるスクリプトがある場合は、そのスクリプトへのパス (ワークロード・パーティションで表示されているパス) を、このフィールドに入力します。制御スクリプトの 作成方法および実行時期の指定方法について詳しくは、mkwpar -u コマンドのマニュアル・ページを 参照してください。
システムを始動するごとにワークロード・パーティションを開始
ホスティング・システムの再始動時に必ずこのワークロード・パーティションを開始する場合は、 このチェック・ボックスを選択します。 このオプションは、システム WPAR でのみ使用できます。
デプロイメント時にすぐにワークロード・パーティションを開始
デプロイ後すぐに管理対象システム上で WPAR を開始する場合は、このオプションを選択します。 このオプションは、システム WPAR でのみ使用できます。
エラーがある場合であってもワークロード・パーティションを強制的にデプロイメント
構成エラーがいくつか検出された場合でも WPAR をデプロイするには、このオプションを選択します。 詳細については、mkwpar -F のマニュアル・ページを参照してください。

ネットワーク

ホスティング・システムや他のワークロード・パーティションとは異なる独自のネットワーク ID をワークロード・パーティションに割り当てることができます。 ワークロード・パーティションをネットワークに接続できるようにするには、このページにネットワーク情報を入力します。 このフィールドに情報を入力しない場合、WPAR のホスト名が有効なホスト名に解決されると、 WPAR のネットワーク接続が確立され、デプロイ後にネットワーク情報が自動的に設定されます。

属性

追加
ネットワーク設定の指定」ダイアログで新しいネットワーク・インターフェースを追加するには、 このボタンをクリックします。

ネットワーク設定の指定」ダイアログには以下のオプションがあります。

IP バージョン 6 を使用
インターフェースで IP バージョン 6 アドレスを使用する場合は、このオプションを選択します。 このオプションを選択すると、IP バージョン 6 情報を要求するようにダイアログが再構成されます。
IP アドレス
選択したバージョンに応じて、必要な形式を使用して IP アドレスを指定します。
ネットマスク
サブネット・マスク値を指定します。 このオプションは、IP バージョン 4 構成でのみ使用できます。
ブロードキャスト
この WPAR のブロードキャスト・アドレスを指定します。 このオプションは、IP バージョン 4 構成でのみ使用できます。
接頭部の長さ
この WPAR のプレフィックス長を指定します。 このオプションは、IP バージョン 6 構成でのみ使用できます。
ネットワーク・インターフェース
使用するネットワーク・インターフェース名 (例: ent0) を入力します。 ネットワーク・インターフェースとは、グローバル・システム上のデバイスのことです。
変更
ネットワーク・インターフェースを選択し、このボタンをクリックして、 選択したネットワーク・インターフェースの設定値の表示または変更に使用できるダイアログを表示します。
除去
1 つ以上のネットワーク・インターフェースを選択し、このボタンをクリックして、 選択したネットワーク・インターフェースを除去します。

経路指定

WPAR は、独自のルーティング・テーブルを使用するように、または WPAR をホスティングする管理対象システムのルーティング・テーブルを共用するように構成できます。 独自のルーティング・テーブルを使用するように WPAR を構成するには、このページに情報を入力します。 このページのテーブルには、WPAR に追加された経路指定エントリーが表示されます。 1 つのワークロード・パーティションに複数の経路指定エントリーを定義できます。

フィールド

WPAR 固有の経路の有効化
ワークロード・パーティションのネットワーク・トラフィックで、ワークロード・パーティション独自のルーティング・テーブルを使用する場合は、このオプションを選択します。 実行中のワークロード・パーティション上で WPAR 固有の経路指定を有効にすると、 以前に明示的に構成しておいたルーティング・テーブル・エントリーが直ちに有効になります。

属性

追加
「ネットワーク設定の指定」ダイアログで新しい経路指定エントリーを追加するには、 このボタンをクリックします。
「経路の指定」ダイアログには以下のオプションがあります。
宛先
経路指定先のホストまたはネットワークを指定します。
デフォルト
デフォルトの経路を使用するには、このオプションを選択します。
その他
経路指定用の IP アドレスまたはホスト名を指定するには、このオプションを選択します。
IP アドレスまたはホスト名
経路指定用の IP アドレスまたはホスト名を入力します。 このフィールドは、「その他」を選択した場合にのみ使用できます。
宛先タイプ
宛先属性を、指定したタイプとして強制的に解釈します。
ネットワーク・マスクまたはプレフィックス
ネットワーク・マスクまたは宛先プレフィックスの長さを正整数で入力します。 このフィールドは、宛先タイプとして net を選択した場合にのみ使用できます。
ゲートウェイ
パケットの送信先のゲートウェイを入力します。
ネットワーク・インターフェース
この経路が選択された場合に、このインターフェースを使用してパケットが送信されるように、 この経路に関連付けるインターフェース (en0) を入力します。
変更
経路を選択してこのボタンをクリックすると、選択した経路の設定値の表示または変更に使用できるダイアログが表示されます。
除去
1 つ以上の経路を選択し、このボタンをクリックして、選択した経路を除去します。

セキュリティー

このページで、root パスワードや RBAC 特権など、システム WPAR のセキュリティー設定を構成します。

フィールド

スーパーユーザー・パスワード
パスワード
root ユーザーのパスワードを入力します。
確認
root ユーザーのパスワードをもう一度入力します。
RBAC 特権
WPAR の作成時に割り当てられた RBAC 特権のデフォルト・セットを変更するには、以下のフィールドを使用します。 管理対象システムで使用可能な追加の特権を選択でき、また WPAR に与えられた特権を除去できます。
スーパーユーザー特権
一般特権をすべて認可
このフィールドで、WPAR に PV_ROOT 特権を与えます。 この特権は、その他すべての特権のスーパーセットです (「スーパーユーザー」 フィールドで定義されたその他すべてのスーパーユーザー特権は除きます)。
スーパーユーザー
このフィールドで、「一般特権」セクションに、すべてのスーパーユーザー特権 (PV_SU) を設定します。 このフィールドをクリックすると、スーパーユーザー特権を構成するための新しいダイアログが開きます。
一般特権
このセクションのカテゴリーおよび特権は、WPAR のデプロイ先の管理対象システムに応じて動的に生成されます。 以下のフィールドでは、RBAC 特権が複数のカテゴリーにグループ化されています。 各カテゴリーをクリックすると、そのカテゴリー内の個々の特権を追加または除去できます。 下の表に、対応するカテゴリーで選択される特権を示します。
表 1. アイコンと、それに対応するワークロード・パーティション特権の定義を 表示します。
アイコン 定義
選択済み カテゴリーのすべての特権が選択されているか、そのカテゴリーを表すスーパーセット特権が選択されています。
混合選択済み そのカテゴリーの特権の一部が選択されています。
未選択 そのカテゴリーの特権は選択されていません。

アクション

デフォルト特権の復元
この WPAR の特権を、デフォルトの WPAR 特権セット (WPS) に設定するには、このボタンをクリックします。 WPS について詳しくは、インフォメーション・センターの『Planning for Role Based Access Control』 トピックを参照してください。
注: デプロイされていない WPAR の変更時には、ユーザーが選択できるように、使用可能なすべてのカテゴリーと特権のリストが示されます。 選択した RBAC 特権のセットは、WPAR をデプロイするまで検証できません。 WPAR に割り当てられた特権セットをサポートしていない管理対象システム上に WPAR をデプロイすることはできないため、 デプロイメント・タスクの実行中、WPAR マネージャーはフラグによりこの問題の存在を示します。

リソース制御

システム・ワークロード・パーティションの作成時に、リソース制御を指定できます。 このページで、このワークロード・パーティションで使用可能なシステム・リソース量を制限することや、 少なくとも最小量のシステム・リソースが WPAR に必ず割り振られるようにすることができます。 タブ付きページで、各種リソース・カテゴリーを参照して、各リソースの限度を指定します。

フィールド

リソース制御の定義および活動化
この WPAR に適用するリソース制御を構成するには、このオプションを指定します。 このオプションを選択しないと、このページのすべてのフィールドが無効になります。
CPU およびメモリー
CPU およびメモリーの使用率に関するリソース制御の限度を指定します。
最小 %
他のワークロードがリソースを必要としている場合でも WPAR に割り振られるシステム・リソースの最小量を指定します。
ソフト最大 %
他のワークロードがリソースを必要としている場合でも WPAR に割り振られるリソースの最大量を指定します。 他にリソース要求がない場合、WPAR に割り振られる実リソースは、ソフト最大を超えることはできますが、 ハード最大設定を超えることはできません。
ハード最大 %
この設定は、他のワークロードがリソースを必要としていない場合でも、これ以上は WPAR に割り振られることのない、リソースの絶対最大量を指定します。
ターゲット Share
ターゲット Share を使用するということは、その時点で有効な share の総数に応じてパーティションが受け取るリソース量が変化することを意味します。 例えば、1 つの share を持った WPAR は、他の WPAR が CPU share を使用していない場合には、大容量の CPU リソースを受け取る可能性があり、より多くの share を割り振られた他の WPAR が管理対象システム上でアクティブになっている場合は、使用できる CPU リソース容量は少なくなります。値が指定されない場合、WPAR は必要な数の share を受け取ります。
最大ピン・メモリー
ワークロード・パーティションに割り振り可能なシステムの最大ピン・メモリーの比率 (%) を指定します。
プロセスごとの仮想メモリー制限
1 つのプロセスで消費可能な仮想メモリーの最大量を指定します。 有効な単位はメガバイト (MB)、ギガバイト (GB)、およびテラバイト (TB) です。 このフィールドをブランクにすると、プロセスごとの制限値は作成されません。 指定可能な最小制限は 1 MB です。 指定可能な最大制限は 8796093022207 MB、8589934591 GB、または 8388607 TB です。
合計仮想メモリー制限
WPAR 全体で消費可能な仮想メモリーの最大量を指定します。 有効な単位はメガバイト (MB)、ギガバイト (GB)、およびテラバイト (TB) です。 このフィールドをブランクにすると、合計制限値は作成されません。 指定可能な最小制限は 1 MB です。 指定可能な最大制限は 8796093022207 MB、8589934591 GB、または 8388607 TB です。 このフィールドは、AIX 6100-04 TL および WPAR マネージャー・エージェント・レベル 2.1.0.0 以降とともにインストールされた 管理対象システム上にデプロイされている WPAR でのみ使用できます。

プロセスごとの仮想メモリー制限または合計仮想メモリー制限のいずれかに対して制限が指定されている場合、 プロセスごとの仮想メモリー制限値は、合計仮想メモリー制限値より小さくなければなりません。

IPC
IPC 関連リソースのリソース制御の限度を指定します。
最大メッセージ・キュー ID %
このワークロード・パーティションに割り振り可能な、システムの最大ピン・メモリーを指定します。 詳しくは、インフォメーション・センターのピン・メモリーのサポートを参照してください。
最大セマフォー ID %
ワークロード・パーティションで許可されている、システムのセマフォー ID の最大数の比率 (%) を指定します。
最大共用メモリー ID %
ワークロード・パーティションで許可されている、システムの共用メモリー ID の最大数の比率 (%) を指定します。
その他
リソース・セット
ワークロード・パーティションを構成するために mkrset コマンドで作成されたリソース・セットを指定します。
プロセス最大
このワークロード・パーティションで許されるプロセスの総数です。 「Workload Manager limits File」を参照してください。
スレッド最大
このワークロード・パーティションで許されるスレッドの総数を指定します。
合計 PTY
このワークロード・パーティションで許される疑似ターミナルの総数を指定します。
合計ラージ・ページ
このワークロード・パーティションで許されるラージ・ページ数を指定します。

詳細

このページで、WPAR の追加設定を構成します。

フィールド

再配置
再配置中に Kerberos セキュリティーを使用
このオプションは、システム間で WPAR プロセス・データを転送するときに Kerberos 暗号化を使用する場合に選択します。
メモリー転送が完了するまで WPAR プロセスを停止
デフォルトでは、再配置を行うと、メモリー転送の完了を待たずに、宛先システム上の WPAR のプロセスが活動化されます。 このオプションを選択すると、この動作が上書きされ、再配置プロセスは、プロセスをリリースおよび活動化する前に、 すべてのメモリーが転送されるのを待つことを強制されます。
ポリシー違反時の WPAR の再配置を許可
ポリシー違反の発生時に WPAR の自動再配置を考慮する場合に、 このオプションを指定します。
互換性
オプションの互換性テスト
再配置の安全を確保するため、ユーザーは必要に応じて、WPAR の互換性のための必須テストに加えて、 追加のテストを指定できます。選択したオプションの互換性テストは、 潜在的な宛先システムに WPAR 再配置のための互換性があるかどうかを判別する際に、 必須のテストに加えて評価されます。
エクステンション
WPAR にエクスポートされるカーネル・エクステンションを選択します。
アクション
追加
このボタンをクリックして、ファイル・チューザー・ダイアログを表示し、その WPAR に追加するカーネル・エクステンション・ファイルを選択します。
除去
WPAR にエクスポートされたエクステンションのリストからカーネル・エクステンションを除去します。
属性
名前
カーネル・エクステンションまたはデバイス・ドライバーを示すファイルへの絶対パス。
ローカル
これがカーネル・エクステンションまたはデバイス・ドライバーのローカル・コピーであるかどうかが示されます。
メジャー
カーネル・エクステンションのメジャー ID が示されます。 これは、ローカルのカーネル・エクステンションには適用されません。
状態
カーネル・エクステンションが WPAR に割り当てられたりエクスポートされたりしているのかどうかが示されます。
シグニチャー
このカーネル・エクステンションに割り当てられている 16 進数のシグニチャー。
変更時刻
そのカーネル・エクステンションが最後に変更された時刻を示します。