イベント・システム変数の設定

ユーザー定義のシステム変数を新しい値に設定するか、既存のシステム変数の値をリセットします。 IBM® Systems Director には、組織のニーズに合わせてネットワーク・リソース状況をテストおよび 追跡するために役立つ、ユーザー定義システム変数が用意されています。 システム変数の名前と値は、イベント・データ置換が許可されている場合は必ず参照することができます。

注: このイベント・アクションは、IBM Systems Director が提供するユーザー定義のシステム変数に影響を与え、オペレーティング・システム変数には影響しません
要件
なし
結果
指定された変数および値が EventSysVar.prop ファイルに追加されます。 このファイルは、install_root¥data ディレクトリーの管理サーバーにあります。ここで install_root は、IBM Systems Director インストール済み環境のルート・ディレクトリーを表します。このパスはディレクトリーを区切るのに円記号 (¥) を使用しますが、ご使用のシステムによってはスラッシュ (/) を使用して入力する必要があることに注意してください。
ネットワーク輻輳の原因となるネットワークのボトルネックをモニターする必要があるとします。 この場合、イベント自動化プランを作成して、ネットワーク輻輳を示す SNMP イベントを指定し、イベントの 発生時に「イベント・システム変数の設定」タスクを開始することができます。 以下の設定を指定したものとします。
  • 「システム変数名」フィールド: NetStatus
  • 「新規の値」フィールド: Congested
  • IBM Systems Director サーバーの再起動時に使用する値をリセット」フィールド: Normal
  • 「自動値リセットを行うまでの時間」フィールド: 10

このアクションを起動するイベントを IBM Systems Director サーバーが受け取るまで、または IBM Systems Director サーバーが停止して再起動されるまでに 10 秒が経過すると、NetStatus システム変数は Normal に リセットされます。

ここでは、NetStatus が Normal であることを通知する特定のイベントを使用する代わりに、 起動する当該アクションを発生させるイベントが期間内に受信されない場合に、自動的に Normal に リセットされるシステム変数を使用しました。 間隔が満了するまで IBM Systems Director サーバーがイベントを受信し続ける場合、このアクションは引き続き起動され、 ネットワークに輻輳が発生していることが通知されます。 タイマー間隔が満了した場合、NetStatus は Normal にリセットされます。

注: イベント・データ置換変数を使用して、イベント・データ情報をこのイベント・アクションの「システム変数名」「新規の値」、およびIBM Systems Director サーバーの再起動時に使用する値をリセット」フィールドに含めることができます。詳しくは、『イベント・データ置換変数』を参照してください。
関連概念
ログ・ファイルに記録
イベントの変更および送信
ニュースグループへの通知 (NNTP)
数値ポケットベル呼び出しの送信
Tivoli Enterprise Console イベントの送信
IP ホストへの SNMP INFORM 要求の送信
NetView ホストへの SNMP トラップ信頼性の送信
IP ホストへの SNMP トラップの送信
イベントを生成したシステムでのタスクの開始
静的グループ: グループ・メンバーの追加または除去
静的グループ: イベント生成システムの追加または除去
イベントを生成する時刻指定アラーム
プログラムを開始する時刻指定アラーム
イベント・データ置換変数
関連タスク
イベント自動化プランでアクティブ化するイベント・アクションの作成
関連資料
「イベント・アクション・エディター」ウィンドウ: イベント・システム変数の設定

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