イベント・データ置換変数

一部のアクション・タイプでは、メッセージ・テキストの一部として、イベント固有の情報を 組み込むことができます。 組み込まれているイベント情報は、イベント・データ置換 と呼ばれます。 イベント・データ置換変数を使用して、アクションにより送信されるメッセージ・テキストを カスタマイズすることができます。

下の例は、カスタマイズされたイベント・アクションに関連する メッセージ・テキストでイベント・データ置換変数を使用する方法を示しています。
  • &severity - &system 上の &text
  • &date &time&system から受信したイベント &text
ヒント: イベント・データ置換変数を使用する場合は、変数の後に句読点を使用しないでください。 例えば、
Event received from &system.
ピリオドがあるため、&system は正しく解釈できません。
以下のイベント・データ置換変数を使用できます。
注: 置換変数はいずれも、ヌル値を含むことができます。 その場合、ストリング「Not Applicable」のローカライズ版は返されません。
&date
ローカライズされたイベント発生日。
例: 7/23/2007
&time
ローカライズされたイベント発生時刻。
例: 2:32 PM CDT
&text
イベントの詳細 (イベントによって提供されている場合)。
例: システム moonlite は、エラーのためオフラインになっています。
&type
イベントの起動に使用されたイベント・タイプ基準。 例えば、システムがオフラインになるときに生成されるイベントのタイプは 「Director」>「トポロジー」>「オフライン」です。 このタイプは、「イベント・タイプ」ページの項目に対応しています。
例: コンピューター・システムまたはプロセッサー
&severity
イベントの重大度レベル。
例: 通知
&system
イベントが生成されたシステムIP アドレスまたはホスト名。 システム名は、共通エージェントが稼働するシステムの名前、また SNMP デバイスの場合は TCP/IP アドレスに なります。
例: moonlite
&sender
イベントを送信したシステムの名前。 イベントが中間システム経由で転送または送信された場合、この名前は &system 値と異なることが あります。 名前が無効である場合、この変数はヌル値を返します。
例: moonlite
&group
ターゲット・システムが属していて、システムをモニターしているグループ。 グループが無効である場合、この変数はヌル値を返します。
例: TestHardwareGroup
&category
イベントのカテゴリー (アラートまたは解決)。 例えば、システムがオフラインになる場合、カテゴリーは「アラート」です。 システムがオンラインになる場合、カテゴリーは「解決」です。
例: アラート
&pgmtype
内部タイプ・ストリング (ComponentCategory.ComponentType) を使用するイベント・タイプの 完全修飾表記。
例:

ManagedElement.ManagedSystemElement.LogicalElement.LogicalDevice.System.ComputerSystem
ManagedElement.ManagedSystemElement.LogicalElement.LogicalDevice.Processor

&timestamp
1/1/1970 12:00 AM GMT から数えた、イベントが発生した時刻の long 値タイム・スタンプ (ミリ秒)。
例: 1185219178228
&rawsev
イベント重大度のローカライズされていないストリング。
例: 次のいずれかのストリング: 「FATAL」、「CRITICAL」、「MINOR」、「WARNING」、「INFORMATIONAL」、「UNKNOWN」。
&rawcat
イベント・カテゴリーのローカライズされていないストリング。
例: 次のいずれかのストリング: 「ALERT」、「RESOLUTION」。
&corr
このイベントの内部生成された相関 ID。 この ID により、「アラート」イベントを「解決」イベントと相関させて、アラートの 発生原因となった問題が訂正されたことを示すことができます。 このストリングの長さは可変です。
例: 1883481972341237
&snduid
イベント送信側の固有 ID。
例: 7F153619BA2D7861
&sysuid
イベントに関連付けられたシステムの固有 ID。
例: 4309132478791324
&prop:file_name#property_name
プロパティー・ファイル file_name からのプロパティー・ストリング property_name の値。 file_name には、IBM¥Director¥classes ディレクトリーへの 絶対ディレクトリー・パスまたは相対パスが入ります。
注: IBM® i の場合は、絶対ディレクトリー・パスを使用する必要があります。

プロパティー・ファイルにはキーと値の組が含まれています。 property_name は、プロパティー・ファイル内のキーの名前です。 指定したプロパティーの値が返されます。 値には、プロパティー・ファイルの目的と内容に応じて、任意のストリングを指定できます。

例:

&prop:logging.properties#SystemErr.level = INFO
&prop:encoding.properties#zh = UTF-8
&prop:security.properties#enableAuthentication = TRUE

&sysvar:variable_name
IBM Systems Director sysvar ファイルで以前に設定された、変数 variable_name のストリング値。 変数は、「イベント・システム変数の設定」イベント・アクションを使用してこのファイルに 設定できます。 変数名と値には、任意のストリングを指定できます。 値が無効な場合、この変数はヌルを返します。 イベント・アクションについて詳しくは、『イベント・システム変数の設定』を参照してください。
例:

&sysvar:DEBUG_SETTING = DEBUG_ON
&sysvar:IP = 9.3.44.150

&slotid:slot_id
ローカライズされていない ID slot_id は、イベント内に含まれるイベント詳細の ID です。 イベントには、任意数のイベント詳細が入ります。 この置換変数は、それらの詳細を検索する際に使用されます。 ユーザーは、必要なイベント詳細の ID を把握している必要があります。 この値は、イベントを生成するコンポーネントで定義された任意のストリングです。
例: &slotid:Suppressions = ”この条件の 3 つのインスタンスは抑制されています。”
&otherstring
& で始まるワードが他にもある場合は、上記の &slotid:slot_id 変数の slot_id と同様に 処理されます。otherstring ストリングは、イベントに含まれるイベント詳細を見つけるための ID として使用されます。

otherstring に一致するローカライズされたラベルを持つ、詳細スロットの値。 detail slot は、イベント詳細内のレコードです。 例えば、ID が key1 で、値が value1 である 1 つのイベント詳細がイベントにあるとします。 置換変数 &slotid:key1 を使用すると、値 value1 を取得できます。 または &key1 を使用すると、値 value1 を取得できます。 上の説明で、otherstring は、ユーザー定義のイベント詳細 ID のプレースホルダーです。 ただし、渡された ID が見つからない場合は、値 Not applicable が返されます。

例: &Suppressions = ”この条件の 3 つのインスタンスは抑制されています。”
関連概念
ログ・ファイルに記録
イベントの変更および送信
ニュースグループへの通知 (NNTP)
イベント・システム変数の設定
静的グループ: グループ・メンバーの追加または除去
静的グループ: イベント生成システムの追加または除去
イベントを生成する時刻指定アラーム
プログラムを開始する時刻指定アラーム

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