フィルターに掛けるイベントを選択できます。
このイベントが発生すると、イベント自動化プランは、1 つ以上のカスタマイズされたイベント・アクションで
応答することができます。
共通イベント・フィルターに含まれていない特定のイベントをモニターする場合は、
拡張イベント・フィルターを選択する必要があります。
追加のイベントを指定できるだけでなく、重複するイベントを受信したとき、イベントの特定数の
インスタンスを時刻範囲内で受信したとき、または特定イベントを受信したが別のイベントを除外したい
ときに起動される、より精緻なイベント・フィルターを作成することもできます。
イベント・フィルター・タイプについて詳しくは、『イベント・フィルター』を参照してください。共通イベント・フィルターの迅速な作成について詳しくは、『フィルターに掛けるイベントの共通カテゴリーの選択』を参照してください。
注: このタスクは IBM® Systems Director 起動タスク・プログラムを必要とします。
このプログラムを必要とするタスクを初めて使用するとき、このプログラムは自動的にインストールされます。
IBM Systems Director 起動タスク・プログラムに関して詳しくは、
『IBM Systems Director 起動タスク・プログラムの開始』を参照してください。
イベント自動化プランでフィルターに掛ける特定のイベントを選択するには、以下の手順に従って
ください。
- 「イベント」ページで、「イベント」リストから「拡張イベント・フィルター」を
選択します。
- 「作成」をクリックして、新しいイベント・フィルターを作成します。
注: イベント自動化プランのテーブルから、既存のイベント・フィルターを選択できます。
フィルターを編集する場合は、続けて以下の手順に従ってください。
編集せずにフィルターを使用するには、ステップ
18 に進んでください。
- 「フィルターの作成」ウィンドウで、使用するフィルター・タイプを
選択して、「OK」をクリックします。 フィルター・タイプについて詳しくは、『イベント・フィルター』を参照してください。
- 「イベント・フィルター・ビルダー」ウィンドウで、
「イベント・タイプ」ページの「任意」チェック・ボックスをクリアします。
注: デフォルトでは、「イベント・フィルター・ビルダー」ウィンドウの
すべてのページで「任意」チェック・ボックスが選択されています。
これはフィルター基準が適用されないことを示します。
- 「イベント・タイプ」ツリーを展開し、フィルターに掛ける 1 つ以上のイベントを選択します。
Ctrl キーまたは Shift キーを押すと、複数のイベントを選択できます。 「イベント・タイプ」ツリーは動的に作成されます。
項目はタスクごとに、新しいイベントが受信されるたびに追加されます。
ツリー内の項目を展開して、サブオプション・イベントを表示することができます。多くのイベント・フィルターは、このページだけを使用して作成されます。
このページでは、このフィルターによって処理されるイベントの 1 つ以上のソースを指定します。
デフォルトでは、「任意」チェック・ボックスが選択されています。これは、Windows 固有のイベントおよび IBM i 固有のイベントを除き、リストされているどのイベントにもフィルター操作が行われないことを意味します。
注: 「イベント・タイプ」ツリーでルート・オプションを選択すると、
すべてのサブオプション・イベントも選択されます。
例えば、「イベント・タイプ」ツリーで
「Director」を選択すると、
Director の下にあるイベントのコレクションもすべて選択されます。
イベント・フィルターを作成した後で追加のイベント・タイプが公開されると、
新しく使用可能になったイベント・タイプは、
その新規イベント・タイプが、選択されたイベント・タイプのサブオプション・イベントである場合にのみ、
イベント・フィルターに組み込まれます。
ただし、新たに公開された、サブオプション・イベントでないイベント・タイプを組み込む場合は、その
新しいイベント・タイプを選択して、イベント・フィルターを更新する必要があります。
- オプション: イベントをイベント重大度でフィルターに掛けるには、「重大度」タブを
クリックします。
- 「任意」チェック・ボックスをクリアして、1 つ以上の重大度を選択します。
- 1 つ以上のイベント重大度を選択します。 フィルター基準として複数の重大度レベルを選択できます。
論理 OR 演算子が複数の選択に適用されます。
例えば「致命的」および「クリティカル」を選択した場合、
イベントの発信元でイベントが「致命的」または「クリティカル」として
分類されていると、フィルター基準は一致します。
イベント重大度を選択する際は、以下の定義を考慮に入れてください。
- 致命的
- イベントのソースがすでにプログラム障害を起こしていて、プログラムを再起動する前に
解決しなければなりません。
- クリティカル
- イベントのソースはプログラム障害の原因となるもので、直ちに解決する必要があります。
- マイナー
- イベントのソースは直ちにプログラム障害の原因とはなりませんが、解決が必要です。
- 警告
- イベントのソースは必ずしも問題になるものではありませんが、調査の必要があります。
- 通知
- イベントは通知のためにのみ生成されたものです。
この重大度のほとんどのイベントは、問題の可能性を示していません。
ただし、オフライン・イベントは「通知」として分類されており、これらのイベントは問題の可能性を示していることがあります。
- 不明
- イベントを生成したアプリケーションが重大度レベルを割り当てていません。
- オプション: 指定した時刻範囲でイベントをフィルターに掛けるには、「日時」タブを
クリックします。 このフィルター基準に適用される時間帯は、IBM Systems Director サーバーが稼働するサーバーのある場所の時間帯です。
ブラウザー・システムが管理サーバーと同じ時間帯にない場合、時間帯の差が選択ペインの上に
表示されます。
例えば、管理サーバーがニューヨークにあり、ブラウザー・システムがカリフォルニアにある場合、
表示および使用される時間帯は東部標準時 (EST) です。
次の情報が選択ペインの上に表示されます: Server Time - Local Time = 3 Hours
- 「任意」チェック・ボックスをクリアして、1 つ以上の特定の日、開始時刻、
または終了時刻を選択します。
- 「曜日」リストで、このフィルターを適用する曜日を選択します。
平日 (月曜から金曜) と週末 (土曜と日曜) の項目が選択可能です。
- 「開始時刻」リストで、このフィルターがアクティブである間隔の
開始時刻を選択します。
- 「終了時刻」リストで、このフィルターがアクティブである間隔の
終了時刻を選択します。
- 「追加」をクリックして、この時刻範囲を選択ペインに追加します。 複数の日時項目をリストに追加することができます。
- オプション: IBM Systems Director サーバーへの送信のためにキューに入れられたイベントをフィルターに掛けない
場合は、「待機イベントのブロック」を選択します。
共通エージェントでは、システムと管理サーバー間のリンクが使用できない場合、
イベントをIBM Systems Director サーバーに送信するためにキューに入れることができます。
ただし、「待機イベントのブロック」を選択すると、これらの待機イベントがフィルターで
処理されないようにすることが可能です。
このオプションは、イベントのタイミングが重要である場合、または IBM Systems Director サーバーがアクセス可能になった
ときに一度にすべて送信されるような、複数の待機イベントをフィルター処理したくない場合に役立ちます。
- オプション: イベントをその解決状況でフィルターに掛けるには、「カテゴリー」タブを
クリックします。
注: すべてのイベントに解決があるとは限りません。
イベントに解決があるかどうかを判別するには、『イベント』で特定のイベントに関する資料を参照してください。
- 「任意」チェック・ボックスをクリアします。
- イベント・カテゴリーを選択します。
- オプション: イベントを生成元のソースでフィルターに掛けるには、「送信側名」タブを
クリックします。
IBM Systems Director サーバーはイベントの送信元であるすべてのシステムを追跡するため、認識されている送信側名
(IP アドレスまたはホスト名) のリストが提供されます。
リストは動的です。
当初は、管理サーバーのみがリストに表示されています。
インストール時には、管理サーバーが、イベントを登録した唯一のシステムです。
他のシステムでイベントが生成されると、このリストは増大します。
必要なだけ、他の
IP アドレスまたはホスト名を入力できます。
送信側名の指定または選択は、以下の項目を識別するのに役立ちます。
- SNMP トラップのソース
- genevent ユーティリティーで指定された基準を使用してイベントを発信した、発信元のシステム
- イベントを生成および転送する、別のベンダーから入手したハードウェアで構成されたシステム
- 「任意」チェック・ボックスをクリアします。
- システムをリストから選択します。
システムがリストにない場合は、システムの IP アドレスまたはホスト名を入力してください。
- 「追加」をクリックして、システムを選択ペインに追加します。 複数のシステムを追加できます。
- オプション: イベントをその属性でフィルターに掛けるには、「拡張属性」タブを
クリックします。 拡張属性は特に、フィルター基準をより低い詳細レベルに限定するために (例えば、特定の
システムから発信された 1 つ以上の値を分離するために) 役立つ場合があります。
以下の状況では、「拡張属性」ページでキーワードと値を指定することは
できません 。
- 複数のイベント・タイプを選択した場合、または
「イベント・タイプ」ページで「任意」チェック・ボックスが選択されている場合、
「拡張属性」ページは使用不可になります。
拡張属性を指定するには、イベント・タイプを 1 つだけ選択してください。
- 特定のイベント・タイプで「拡張属性」ページが使用可能であっても、キーワードがリストされて
いない場合、IBM Systems Director サーバーはフィルターに使用できるキーワードを認識していません。
フィルター処理のために拡張属性を指定する場合、イベントは以下のフィルター基準を満たして
いなければなりません。
- 複数のキーワードを選択すると、受け取る値はすべて、選択されたすべてのキーワードのすべての
値に一致します。(ブール AND)
- 1 つのキーワードに複数の値を指定すると、受け取る値は、キーワードに指定されている
少なくとも 1 つの値に一致します。(ブール OR)
イベント・タイプは階層になっているため、イベントは、その親イベント・タイプの拡張属性と
同様に拡張属性を持っています。
例えば、イベント・タイプ「Director」>「トポロジー」>「オフライン」には、「Director」>「トポロジー」>「オフライン」および「Director」>「トポロジー」の拡張属性があります。
注: イベントが持つ拡張属性を判別するには、『イベント』でその特定のイベントに関する資料を参照してください。
- 「任意」チェック・ボックスをクリアします。
- 拡張属性を「キーワード」リストから選択します。
- ブール演算子を「演算子」リストから選択します。
- 値を「値」リストから選択します。
- 「追加」をクリックして、拡張属性を選択ペインに追加します。 追加のキーワードと値の組を選択できます。
また、1 つのキーワードに追加の値を指定することも可能です。
1 つのキーワードに複数の値を入力したい場合は、値を追加するたびに「追加」を
クリックしてください。
イベントの拡張属性が 1 つのキーワードの複数の値のフィルター基準に一致するかどうかを判別するには、
ブール OR 演算子を使用します。
複数のキーワードと値の組を入力する場合、イベントの拡張属性がフィルター基準に一致する (つまり、
すべてのキーワード値が true である) かどうかを判別するには、ブール AND 演算子を使用します。
- オプション: イベントをイベント・テキストでフィルターに掛けるには、「イベント・テキスト」タブを
クリックします。
- 「任意」チェック・ボックスをクリアして、イベント内の
テキストに基づいて選択したイベントをフィルターに掛けます。
- フィルターに掛けるワード (複数可) を入力します。
- ワード (複数可) の評価方法を選択します。 「任意のワード」、「すべてのワード」、
または「完全一致する句」を選択できます。
- オプション: 評価で大文字と小文字を区別したい場合は、「大文字小文字の区別」を
選択します。
- 排他イベント・フィルター・タイプを使用してイベント・フィルターを作成した
場合は、「除外するイベント・タイプ」タブをクリックして、除外する
イベントを指定します。
- 「なし」チェック・ボックスをクリアします。
- フィルターから除外する 1 つ以上のイベント・タイプをツリーから選択します。
- しきい値イベント・フィルター・タイプを使用してイベント・フィルターを作成した
場合は、「頻度」タブをクリックします。
しきい値イベント・フィルターの
場合、「間隔」フィールドを「カウント」フィールドとともに
使用する必要があります。
「間隔」は、イベントがフィルター基準に一致したときに始まる時間の範囲を指定します。
基準に一致するイベントの最初のオカレンスは関連アクションを起動しませんが、間隔を定義している単位の
カウントダウンを開始します。
例えば、10 と入力して「分」を選択すると、イベントがフィルター基準に
一致したときに 10 分のタイマーが開始されます。
「カウント」に入力された値は、関連アクションが起動されるまでにイベントが
基準に一致しなければならない回数を指定します。
例えば、「カウント」 が 9 に設定される場合、間隔内で発生する基準に一致する最初の 8 つのイベントでは、関連アクションが起動されません。
間隔内でイベントが 9 回目に基準に一致すると、関連アクションが起動され、カウントがリセットされ、間隔もリセットされます。
- 「間隔」フィールドに、イベントが最初にフィルター基準に一致したときに
始まる時間の範囲を指定します。
- 「カウント」フィールドに、関連アクションが起動されるまでにイベントが
基準に一致しなければならない回数を入力します。
- 重複イベント・フィルター・タイプを使用してイベント・フィルターを作成した
場合は、「頻度」タブをクリックします。
重複イベント・フィルターの場合、「カウント」フィールドを使用せずに
(Count = 0) 「間隔」フィールドを使用できます。
基準に一致するイベントの最初のオカレンスが関連アクションを起動し、間隔を定義している単位の
カウントダウンを開始します。
例えば、10 と入力して「秒」を選択すると、イベントがフィルター基準に
一致したときに 10 秒のタイマーが開始されます。
「カウント」が 0 に設定されると、基準に一致するイベントの他のインスタンスはすべて、間隔の間に関連アクションを起動しません。
「間隔」が 0 よりも大きい値に設定されていて、「カウント」も 0 よりも大きい値に設定されている
場合、イベントの最初のオカレンスがフィルター基準に一致した後、「カウント」に入力された値は、関連するアクションが再び起動されるまでに間隔内でイベントが基準に一致する回数を指定します。
例えば、「カウント」が 9 に設定される場合、基準に一致するイベントは間隔内で 9 回発生するはずです。
イベントが間隔内で 10 回目に基準に一致すると、関連アクションが起動され、カウントがリセットがされ、間隔もリセットされます。
- 「間隔」フィールドに、イベントが最初にフィルター基準に一致したときに
カウントダウンする時間の範囲を指定します。
- オプション: 「カウント」フィールドに、関連アクションが再び起動されるまでに
イベントが間隔内で基準に一致しなければならない回数を入力します。
- をクリックします。
- 「イベント・フィルターの保管」ウィンドウで、フィルターの名前を
入力します。
イベント・フィルターの名前を付ける際は、その名前が、フィルターの対象になるイベントのタイプ、およびフィルターがアクティブになる時間やイベント重大度を含めて、フィルターに対して構成した特別なオプションを示す必要があります。
例えば、週末に発生するクリティカルなストレージ・イベントのイベント・フィルターには、
その目的を反映するような名前を付けてください。
- 「OK」をクリックして、フィルターを保管します。 新しいフィルターが、「拡張イベント・フィルター」ページに表示されます。
- イベント・フィルターが満足のいくものになったら、「次へ」を
クリックします。