重複イベント・フィルター

重複イベント・フィルターは、単純イベント・フィルターで使用可能なオプションに加え、 重複イベントを無視します。

このフィルターは次の 2 つの方法で使用できます。すなわち、イベントを無視する回数 (カウント) を指定する方法か指定しない方法 です。

時刻範囲 (間隔) のみ 指定するには、「カウント」設定をゼロに設定する必要があります (カウント = 0)。 フィルター基準に一致するイベントの最初のオカレンスが関連アクションを起動し、間隔の カウントダウンを開始します。 たとえば、10 秒間隔を指定する場合、イベントがフィルター基準に一致したときに 10 秒のタイマーが開始されます。 「カウント」 が 0 に設定されているため、基準に一致するイベントの他のインスタンスはすべて、間隔の間に関連アクションを起動しません

また、イベントを無視する回数 (カウント) を指定する場合、それは指定された時刻範囲 (間隔) 内で適用されます。 「カウント」設定は、フィルター基準に一致するイベントの最初のオカレンスの後で、関連アクションが起動されるまでにイベントが基準に一致しなければならない回数を指定します。

例えば、「カウント」 が 9 に設定される場合、基準に一致するイベントは間隔内で 9 回発生できます。 イベントが間隔内で 10 回目に基準に一致すると、関連アクションが起動され、カウントがリセットがされ、間隔もリセットされます。

重複フィルターによって、関連付けられたイベント・アクションが 2 回目 に起動されるためには、カウントがリセット間隔を超える必要があります。 例えば、カウント = 3 で、間隔 = 5 分の場合、5 分以内に発生するイベントの 4 番目のオカレンスに対してイベント・アクションが起動されます。 それから、カウントおよび間隔がリセットされます。イベントの 4 番目のオカレンスは 5 分間隔のうちに再び 発生しなければなりません。

このフィルターは、頻繁に生成されるイベントの処理を管理するのに役立ちます。 例えば、1 つのオフライン・イベントの発生でフィルター処理を行うために 重複イベント・フィルターを定義し、そのイベントを IBM® Systems Director サーバーに転送するために、対応する イベント・アクションを定義することができます。 定義した基準に応じて、システムがオフラインであることを告知する最初のイベントのみを処理して、 1 つのイベントがフィルター基準に一致するその他のすべてのインスタンスは、 指定された時間間隔の間、カウント値が超過するまで廃棄されます。

関連概念
フィルターに使用できるイベント
単純イベント・フィルター
排他イベント・フィルター
しきい値イベント・フィルター
関連タスク
フィルターに掛ける特定イベントの選択
関連資料
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